「東京2020:記憶に残る一瞬を、一枚の写真から」 12/17 Days

  • 文:Pen編集部
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2016年リオ五輪体操女子4冠のシモーン・バイルス(米国)が、3日に行われる種目別決勝の平均台に出場し、14・000点で銅メダルを獲得した。7月27日の団体総合決勝の途中から「精神的ストレス」を理由に演技を取りやめ、出場権があった29日の個人総合決勝、1日の種目別決勝の跳馬と段違い平行棒も棄権していた。1332078742, Laurence Griffiths/Getty Images

17日間にわたるスポーツの祭典「東京2020五輪」。大会期間中、Penオンラインではその日の"ベストショット"毎日配信。写真を選び提供するのは、IOCオフィシャルフォトエージェンシー「Getty Images」。本企画はクリエイティブな視点と写真表現を通して、オリンピックの中で生まれるさまざまな"一瞬のドラマ"に注目。

大会も終盤となる12日目。Getty Images エディトリアルオペレーション部門の最高責任者である、マイケル・ヘイマン氏のコメントとともに、各競技の中からその日のベストショットをご紹介。いわゆるスポーツ写真とは異なる、アーティスティックなビジュアルとともに、「東京2020五輪」の新たな魅力を切り取る。

「メンタル面の不調を理由に大会連覇がかかっていた東京オリンピックの個人総合を欠場していた、体操女子のアメリカ代表のシモーン・バイルス選手。大会12日目の女子種目別平均台決勝に復帰し、銅メダルを獲得しました。世界選手権では2013~19年、男女を通じて史上最多となる計25個のメダルを獲得。16年リオ五輪で女子の団体総合、個人総合、跳馬、ゆか運動の4冠を達成したアメリカのエースは、東京五輪でもメダルラッシュが期待されていました。この写真は、演技前のウォーミングアップ中のバイルス選手をGetty Images スタッフフォトグラファー、ローレンス・グリフィスが撮影した一枚です。彼女の手越しに目に焦点を当てることで、演技に集中しているバイルス選手を完璧に捉え、まるで気配を消しているかのような印象を与えます」

Michael Heiman.jpgMichael Heiman(マイケル・ヘイマン)●Getty Images エディトリアルオペレーション部門 バイス・プレジテント。オフィシャルフォトエージェンシーとして、オリンピック、FIFA、クリケットとラグビーのワールドカップ、UEFA ヨ ーロピアンカップ、水泳・陸上競技の世界選手権など、国際スポーツ大会に おける現地での撮影計画と技術を担当。現在、エディトリアルオペレーション部門の最高責任者。2008年の北京大会以降、すべてのオリンピック大会を担当。14年FIFA ワールドカップ・ブラジル大会、NFLスーパーボウル、ゴルフやテニスのメジャー大会、国政選挙、授賞式などの撮影における企画・実行の重要な役割を果たしている。photo:Getty Images

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