器と料理のように、
家と暮らしの
組み合わせを楽しむ。
「こんな環境だから他の家の子に比べ、外の遊び方が上手なんじゃないでしょうか。家が完成した時もすぐに順応して、ずいぶんと興奮していました」
とはいえそのように話すDさん自身も木登りを楽しむ子どもたちに負けず、自ら吊ったハンモックでのんびりと庭を楽しみます。庭にテントを広げてキャンプをしたり、食事を楽しむことも多いとか。「庭によって家が広がっていく感じがします」とDさん。子どもたちが大きくなれば、また違う楽しみ方もあるかもと期待も高まります。
またDさんは大工仕事が得意で、手作業で吹き抜けに床を張るほど。「あとでつくり足しても目立たない素材」と、建物の内外に同じ合板を使って後々自らがカスタムできるようなつくりをリクエストしました。庭に面した2階のユーティリティルームも、もっと庭に近づけたいと出窓の仕様を開放できる引き戸型へと変更を依頼。外とのつながりをより強く感じられるようにしたのは正解だったと言います。
「以前はきれいな家できれいに住みたいと思っていましたが、いまは違います。器と料理の組み合わせのように、この家らしい少し雑多な暮らしを楽しみたいです」
上:リビング・ダイニングのガラス戸を戸袋にしまい込めば、庭は第二のリビングルームへと早変わり。友人が遊びに来ても、大人が室内で談笑を楽しみながら、子どもたちが外で遊ぶ姿を見守ることができると言います。
中:Dさん一家は昨年生まれた次女を含め、4人の子どもが。キッチンも横長で使いやすく、見せる収納に合わせて食器選びも変わったと言います。
下:ダイニングテーブル越しにリビングルームを眺める。壁の奥に水まわりが集約されています。