4つのキーワードからひも解く ピアジェ、究極のエレガンス。

村松亮太郎×ピアジェ「アルティプラノ」、魅惑のコラボレーション。

写真:殿村誠士 文:佐野慎悟

生誕60周年を祝う、
孤高の極薄腕時計とアートの共演。

この特設サイトでも既に告知している通り、ピアジェとPenは極薄時計の金字塔「アルティプラノ」の生誕60周年を記念して、7月14日(金)から16日(日)までの3日間、「GINZA SIX(ギンザ シックス)」6Fの銀座 蔦屋書店 EVENT SPACEをジャック。アーティストの村松亮太郎率いるクリエイティブ集団「NAKED Inc.」と、ピアジェによる特別なコラボ・インスタレーションを公開します。多彩な空間演出とプロジェクションマッピングで話題を呼ぶNAKED Inc.が、銀座の新名所を舞台にどのような演出を仕かけるのか。驚くほど薄く、ミニマルなデザインの中にエレガンスが凝縮された「アルティプラノ」。今回発表された60周年記念モデルに新解釈を加え、その世界観と共鳴したアートな空間が、今、生まれようとしています。ここでは企画の初期段階から制作現場に密着した、エクスクルーシブなメイキングレポートをお伝えします。

企画会議でのひとコマ。iPadのディスプレイに映し出されたのは、銀座 蔦屋書店 EVENT SPACEにて実際に行われた、インスタレーションのテスト風景。実験と調整を繰り返しながら、映像やディスプレイがひとつの作品として融合していきます。

企画の第一段階から、
メイキング風景を
追いました。

NAKED Inc.のクリエイティブチームは、コラボレーションの方向性を決めるためにピアジェ本社を訪れ、ブランドの歴史や哲学、そして「アルティプラノ」が刻んできた60年の軌跡を振り返りました。今回の題材となる新作の60周年記念モデルは、1960年代に制作された、ダイヤルにオーナメンタルストーンを使用したコレクションのカラフルな世界観にインスパイアされたデザイン。村松さんはそのアート作品のような鮮やかなラインアップを見て、色をテーマに据えたインスタレーションを制作することを決めました。
「時計はもともと自然界にある“時”という概念をカタチにしたもの。そして美しい色彩もまた、自然の中に当たり前のように存在するものです。今回はその普遍的な価値観を、自然と同化させるようなことをしてみたいと思いました。太陽系の周期や黄金比といった自然界の規則性を具現化するだけでも美しいのですが、そこに人為的なストーリーを乗せることで初めてアート作品として成立します。時計もメカニカルな機構だけでも美しいのですが、そこに洗練されたデザインというストーリーがあればこそ、人の心を動かすことができると思います」と村松さんは語ります。

ピアジェの本社と打ち合わせをするNAKED Inc.のクリエイティブチーム。ここで初めて「アルティプラノ」を手に取った村松さんは、その薄さと色合いの美しさに早速インスピレーションを広げます。
  • 「アルティプラノ」の60周年記念モデルを試着して、その薄さと肌に溶け込むような着用感を体感する村松さん。「デザインとして美しく際立っているんだけど、自然に馴染むところが洗練されていますよね」
  • 横から見ると、わずか2.1mmという極薄の自社製ムーブメント「430P」を搭載した「アルティプラノ」の薄さを実感できます。「この薄さを活かして、インスタレーションでは浮遊感を表現したいですね」
  • 複雑さを追い求める時代の流れに逆らい、時計としての機構はミニマルに削ぎ落とし、薄さにこだわることで誕生した「アルティプラノ」。それが結果として、ドレスウォッチの新たなスタイルを築き上げました。

何度も社内ディスカッションを行い、イメージをカタチに。

持ち帰ったインスピレーションを元に、NAKED Inc.では幾度となくミーティングが重ねられました。エクゼクティブ・アート・ディレクターの小林恵美さんを中心に、アイデアがカタチに。
色をテーマに据えたインスタレーションを制作するにあたり、自然界にあるさまざまな色が集められました。その色と時計をどのようにアート作品として昇華させるか、その点が重点的にディスカッションされていきます。
「アルティプラノ」の薄さを表現する際に、時計を展示する什器も非常に重要な要素となります。浮遊感を感じさせるさまざまな什器候補を並べ、コンセプトに合う展示方法を話し合います。
「長年一緒に仕事をしている小林は、多くを語らなくてもアイデアを共有できる自分の分身のような存在。僕のコンセプトを根幹に置いて、それを飛躍させていく技術は誰にも真似できません」と、村松さん。
什器のサンプルを前に、時計と映像の融合方法を検討するNAKED Inc.のクリエイティブチーム。コンセプトはプロジェクトの開始時点から変わりませんが、その最適な表現方法を探して熱い議論が交わされます。

「“時”は全員に平等なものなので、今回のインスタレーションでは表現者と鑑賞者の境界線を設けずに、こちらが提供する場に人々が介在することで、初めてアート作品が成立するような仕掛けを考えています。たとえば来場者が会場で撮った写真をSNSで共有して、その写真に対して誰かが“いいね”と思う。その図式では我々の表現と鑑賞者の表現が合わさることで、初めて人々の心を動かすアートが完成することになります」と村松さん。
NAKED Inc.が得意とするプロジェクションマッピングと時計の融合をただ提示するのではなく、その空間を共有して、来場者それぞれがアートを生み出していくインタラクティブな表現の場。それは我々に平等に与えられた“時”という流れの中で、それぞれが喜びや美しさを見出していく行為をも連想させます。
「会場となる銀座 蔦屋書店もそうですが、今は『これはこうあるべき』という物事のボーダーラインがなくなってきています。この展示もピアジェの時計を今までとは異なる切り口で表現したく、NAKED Inc.が空間演出を手がけていますが、何より自分が好きなように楽しんでいただければと思っています」

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