ジェンダーレスの波に乗り、
小径サイズが定着。
メンズモデルの小型化は、もはや一過性のものではない。というより、はっきりとしたカテゴリーとして「アラウンド36(mm)」の地帯が確立されたというべきなのだろう。背景には長年続いた大型化の反動、ファッションの多様化、そもそも体格の違いからのニーズなど、さまざまな要因が重なった。さらに、ファッション的に大型化している女性向けウォッチの流行も、上限ゾーンである「アラウンド36」で合流した。こうしてジェンダーレスで豊富なデザインが、このサイズにひしめく状況が誕生しているのである。日本ではボーイズサイズとも呼ばれ、老舗ブランドがもともと設定していた小径モデルやファッション系ブランドの「ユニセックス」モデルが、いまや選び放題となった。