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リシャー ル・ミル RM 69トゥールビヨン エロティック
“エロティックな”誘い文句を表示する、オトナの 遊び心あふれた超複雑系トゥールビヨン
スイスには秘かに継承されてきた「エロティックウォッチ」と呼ばれる伝統分野があります。たとえば時計の裏側で男女のレリーフが動いてセックスシーンを演ずるなど、大人の遊び心をオートマタ(からくり人形)の精緻な細工技術で表現したコレクションといえるでしょう。
リシャール・ミルでは、この伝統に則りながらも、愛とエロスを言葉によるメッセージで表現する新作を開発しました。その名称も「RM 69 エロティック」。時計上部に3分割された小窓があり、ここに表示される言葉を10時位置のボタンを押すことでランダムに表示します。たとえば写真の場合は「私はあなたを狂おしいほど愛撫したい」という意味。そのほかに「LET ME/KISS/YOU TONIGHT」(今夜はあなたにキスさせてください)という組み合わせなどがあるので、相手との関係性に合わせて、口ではなかなか言いにくいメッセージや誘い文句を時計に代行させることができるわけです。
リシャール・ミルは2001年に誕生した新進ブランドですが、「時計のF1」をコンセプトとして、新素材や新技術などを惜しみなく活発に導入。価格もケタ違いな「エクストリーム・ウオッチ」という分野を独創してきました。今回の新作でも、機械式時計では最高峰の技術といわれるトゥールビヨンを搭載していますが、主ゼンマイを収納した香箱(バレル)を同軸に配置した構造を独自開発。香箱を通常の時計上部に置くのではなく、トゥールビヨンと重ねることで、このように大きなメッセージスペースを確保することができたのです。このスペースでチタン製のローラーが3つ回転してランダムな言葉を作り出す最新の機構を、同社では「オラクル」と呼んでいます。この「オラクル」の表示部分に時分針がかかる時間もありますが、そんな場合には8時位置のプッシュボタンを押せば針が瞬時に移動して見やすくなります。指をボタンから離せば時分針が自動的に元の位置に戻るなど、高度な時計技術があるからこそ実現した、ウィットに満ちた新時代のコンプリケーションといえるでしょう。マイクロブラスト加工やブラックポリッシングなど、美しく丁寧に仕上げられたムーブメントをケースの表・裏から堪能できます。
トゥールビヨンと香箱を並列にするのでなく、同軸で重ねるように組み立てる独自の構造によって、時計上部に大きなメッセージスペースを確保。シングルバレルにもかかわらず約69時間=ほぼ3日間に匹敵するロングパワーリザーブ。4時位置の小窓がその残量表示計。
問い合わせ先:リシャール ミル ジャパン TEL 03-5807-8162
今回のコメント
川崎圭太
リシャール ミル ジャパン代表取締役社長
大手総合商社でスポーツ、アパレル、時計事業を担当したのち、2000年にリシャール・ミル氏と出会う。04年に東邦時計時計部長に就任して、リシャール・ミルの正規代理店をスタート。10年にリシャール ミル ジャパンを設立、代表取締役に就任。