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ルイ・ヴィトン フライング トゥールビヨン(ジュネーブシール)
ダイヤルの「V」にご注目! ルイ・ヴィトン渾身のスタイリッシュなトゥールビヨン。
ルイ・ヴィトンから、ブランド初のジュネーブシール認証モデルが登場しました。しかも機械式時計では最難度とされるトゥールビヨンであり、テンプなどを収めたキャリッジ(カゴ)を表側で固定するブリッジのないフライング・タイプ。ダイヤルはスケルトンになっており、上部にレイアウトされたオフセンターの時分表示と6時位置のトゥールビヨンが宙に浮かんでいるように見える、現代的でスタイリッシュなコンプリケーションに仕上がっています。
時計の9時位置に彫り込まれた紋章がジュネーブシールの証であり、COSC(スイス公認クロノメーター検定協会)の「クロノメーター」と並んで、時計の精度や品質を客観的・公的に認証したものとして知られています。1886年の発足以来、何度も改訂されてきましたが、ジュネーブ市内で組み立て・調整した時計に限定されているほか、特に各部品の仕上げ(装飾彫りなど)や機能など品質面を重視した審査条件が特長とされています。ムーブメント単体の精度をチェックするCOSCに対して、2011年の改訂後はケースに入れた状態での精度や防水性、パワーリザーブもテストされるようになりました。
ルイ・ヴィトンが時計製造をスタートさせたのは2002年。旅をイメージした「タンブールコレクション」や、キューブが回転することで時を示す「スピンタイム」など、デザイン、機能ともに独特のスタイルを確立。時計愛好家からも熱い注目を集めてきました。この人気を背景に、2014年にはジュネーブに時計製造アトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」を設立。この新作もアトリエの職人がゼロから企画・開発しており、すべてのパーツをジュネーブシールの厳格な基準に従って設計することからスタートしたそうです。
また、複雑機構でありながらも構成部品数はわずか168個。ムーブメントの厚さは4.47㎜、ケース厚も9.1㎜とスリムに造形されています。
6時位置にトゥールビヨンを大きくレイアウトしており、その上にあしらったポリッシュ仕上げの「V」が1分間で1回転する精緻な動きを楽しめます。上部の時分計は半透明のスモークサファイア製で、インデックスの4か所に「V」をアレンジしてブランドのアイデンティティーをアピールしています。
年間10本程度を生産するレアモデルであり、誰もが購入できる価格ではありませんが、時計を手がけて14年目にしてジュネーブシール認証の栄誉を獲得した、ルイ・ヴィトンにとってエポックとなるモデルといえるでしょう。
「V」を組み合わせたブリッジが美しいケースバック。面取りやサテン磨きなど丁寧に仕上げられたパーツを視認できる。丸形と四角形を組み合わせたソフトな曲線で構成されたケースも個性的。厚さ9.1㎜と薄型であり、さらに手首にフィットするようにカーブしているため、装着感も良好だ。
問い合わせ先:ルイ・ヴィトン クライアントサービス TEL0120-00-1854
今回のコメント
久井信吾
モンブラン コミュニケーションマネージャー
広告代理店でスイス高級ブランドを担当した後、2011年よりモンブランの広報担当マネージャーに就任。