エレガンス。まるでぺ・ヨンジュン。冬のアナタと「ボルボ...

東京車日記いっそこのままクルマれたい!

第34回 VOLVO V90 / ボルボ V90

エレガンス。まるでぺ・ヨンジュン。冬のアナタと「ボルボV90」は降りしきる雪がよく似合う。

構成・文:青木雄介

編集者。長距離で大型トレーラーを運転していたハードコア・ドライバー。フットボールとヒップホップとラリーが好きで、愛車は峠仕様の1992年製シボレー カマロ改。手に入れて11年、買い替え願望が片時も頭を離れたことはない。

人間工学に基づいた快適性、木肌のぬくもり、清潔感。これらが確信犯的にデザインされたV90のインテリア。ヨン様じゃないけど(笑)、冬が似合うね!“プレミアム”なんて一言も言わなくとも、ここまで到達した感ある。

ついに日本でも発売になったボルボのフラッグシップエステートV90! 去年のEURO2016でのズラタン・イブラヒモビッチを起用したボルボのCMを見て以来、V90はすごく気になってたんだ。一言でいうと、その魅力とはエレガンスなんだな。ワゴンでエレガンスってあい反する概念だと思うんだけど、このV90には世界最高の安全品質から醸し出されるボルボブランドの自信が、ものすごくにじみ出てる。だから気高くもエレガンスなんだよね。

まずそのエクステリアなんだけど、魅力の大きなポイントはそのサイドビューにある。2本のキャラクターラインが地面に並行にひかれてるんだけど、これが効いている。去年のイブラヒモビッチのCMを思い出してみても、この2本のラインがV90の重心の低いロングエステート感を引き出していて、すごく印象に残るわけ。写真でもたとえ動画であって印象深く記憶にきざまれる。ただ実際に乗るとV90には、強力なライバルがいることも分かる。それは去年出たボルボのXC90なんだよ。

赤坂で焼き肉を食べるか、中華街でフカヒレを食べるかという給料日のデートのような(笑)、選びがたい2者択一を迫られるわけ。参るよね。XC90は同じ90シリーズであり、7人乗りのSUVでありながら軽やかで7人全員に等分にあたえられる快適性のレベルがものすごく高いクルマ。いっぽうV90は乗員5名だけどボルボならではのロングエステートで、エクステリアも傑作。乗員もより落ち着いて乗れて、乗りながらにしてボルボの歴史性をも感じ入れるクルマなんだ。でもXC90の走りに較べると、旧態依然としてる印象も否めない。これは走行性能が旧態依然としてる訳ではなくて、エステートという車型から受ける走りの印象が想像と大きく違わないという意味ね。

ま、ともかく自分ならV90を選ぶよ。これはね、同等のバリューであれば、より自分らしい方を選ぶってことに他ならない。ヨン様にもなりたいしね(笑)。あははは。本当の話、V90のライバルはEクラスでも5シリーズでもA6でもなく、XC90なんだという点にボルボユーザーは誇りをもつべきだと思う。その車両は、「2020年までに新しいVOLVO車に搭乗中の交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする」という一貫した目的のために、細密にして入念に設計されている。

それを一番体感できるのは車両の剛性もあるけど、やっぱりシートの造りだと思うな。乗員をリラックスさせながら包み込むような、そのすわり心地は「Made by Sweden」と伝えてくる。試乗した日は冷たい雨が降る、凍えそうな日だったんだけど、そのシートはもちろんハンドルまでもがほんのり温かくなるのには感激したよね。マジかよ、「Made by Sweden」って感じだった。

VOLVO V90 T6 AWD Inscription / ボルボ V90 T6 インスクリプション

●エンジン:2.0リッター直列4気筒インタークーラー付ターボチャージャー&スーパーチャージャー
●出力:320PS
●トルク:400Nm
●トランスミッション:8速AT 
●車両価格:7,990,000円(Tax in)より

問い合わせ先:ボルボお客様相談室 
TEL:0120-55-8500

http://www.volvocars.com/jp