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気になるトゥルーワイヤレスイヤホン、お薦めモデルを教えて!
音楽コンシェルジュ:小松純平さん
書店員を経てオープン時から蔦屋家電へ。「音楽好きの方は意外にオーディオには無頓着で、逆にオーディオ愛好家の方は音楽には疎かったりします。音楽コンシェルジュとして両者の掛け橋になりたいです」
「Bluetoothで無線接続するワイヤレスイヤホンのうち、左右のイヤーピースをつなぐケーブルまでもを廃したものが、トゥルーワイヤレスイヤホン、つまり完全(左右)独立型イヤホンです。iPhone 7がイヤホンジャックを廃止したことを機に一気に普及が進み、2017年の年末には各メーカーから製品が出揃いました。
有線に負けず劣らず、音質も向上。
トゥルーワイヤレスイヤホンの長所は、なんといってもコードのわずらわしさから完全に解放されること。完全独立型でないワイヤレスイヤホンの場合、左右のイヤーピースをつなぐケーブルが首の後ろに擦れる感触や音が気になることがありますが、トゥルーワイヤレスイヤホンならそれもありません。耳の穴にはめるだけなので落としてしまうのではと心配される方もいらっしゃいますが、従来の有線イヤホンでも、耳から外れる原因はケーブルをどこかにひっかけてしまう場合がほとんど。そのケーブルがないトゥルーワイヤレスイヤホンは意外に落ちません。音質で比較するとまだ有線のほうが有利なのですが、昨年末に登場した高級モデルは音質にこだわる方でも十分に満足できるクオリティを実現しています。
「トゥルーワイヤレスイヤホンは、だいたい1万円以下、1万円代後半、2万円代後半以上、の3つの価格帯に分けることができます。上位になるほど音質や無線接続の安定性が高くなるので、ストレスなく使うには、中位以上の製品がベター。またスポーツ時に使うのかなど、どのような状況で使うかを考えて選びたいですね。では、昨年後期に登場した製品から、お薦めの製品を3つご紹介しましょう。まずはソニーの『WF-1000X』。この製品の特長は、トゥルーワイヤレスイヤホンで唯一ノイズキャンセリング機能を搭載しているところ。また、音楽を聴きながら周囲の音も聞ける外音取り込みモードも搭載しています。そして専用アプリによって、歩いている時、走っている時などの状況に応じて自動でノイズキャンセリングや外音取り込みのモードを切り替えるように設定することも可能。機能性ではナンバーワンの製品と言ってよいでしょう。通勤時などに使うならこれがお薦めですね」
「続いては、BOSEの『Soundsport free』。こちらも高い音質と機能性を備えた製品です。製品名にスポーツとあるように、運動時によい音質で音楽を聴きたいなら、これがお薦めです。円錐形のノズルが耳にやさしくフィットし、独自のウィングによって安定した装着感を実現しています。これによって長時間つけていても外れにくく快適に使用できます。そして防塵防滴性能も備えているので、雨や汗を気にすることなく使うこともできます。またGPS機能を備えていて、万が一紛失した場合でも、専用アプリによって所在位置を探すことができるんですよ」
「そして最後は新進のオーディオメーカーcrazybabyによる『Air』。こちらは前の2製品と比べると音質面ではやや落ちるものの、その分リーズナブルで、コストパフォーマンスに優れた製品です。IP66防塵防水性能を搭載していて、専用アプリのイコライザ設定で好みのサウンドにチューニングすることも可能と、十分な機能性も備えています。またこの製品の魅力はデザイン性の高さ。コンパクトで軽量なので、女性の方にお薦めです」
コンシェルジュからの一言
音楽コンシェルジュ:小松純平さん
「イヤホンは、音質や耳へのフィット具合を確かめたうえでご購入するべき。ぜひご試聴しにご来店ください」
●二子玉川 蔦屋家電 TEL:03-5491-8550 http://real.tsite.jp/futakotamagawa/