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最新鋭のロボット掃除機について教えて!
「自動的に動いて掃除してくれることで、わずらわしい掃除の手間から解放してくれるロボット掃除機。2000年代前半に普及が始まり登場から約15年が経って、性能も格段にアップしました。ゴミをムラなく吸引する基本性能の向上もさることながら、各社の最新のフラッグシップモデルは充電が切れそうになると自動的に充電しに戻り、充電後掃除を再開してくれたり、部屋の間取りをマッピングすることでより効率よく掃除できるようになっています。またスマートフォンアプリを使って掃除する場所や時間などを細かくコントロールすることも可能になっています。今回は、今春に登場した注目の最新ロボット掃除機をご紹介しましょう」
「ロボット掃除機の分野において、日本で圧倒的なシェアを占めているのがiRobot(アイロボット)の『Roomba(ルンバ)』シリーズ。機能満載の上級モデルからエントリーモデルまで充実したラインアップをもつルンバシリーズですが、2月に最新フラッグシップモデルの『ルンバ i7』が発売されました。これまでの上位モデルだった900シリーズと同様に自動充電&自動再開機能を備え、吸引力もアップ。そしてマッピング機能も強化されています。900シリーズでは1回の掃除ごとにデータがリセットされていたのですが、 i7は部屋の状況を学習して記憶し、より効率よく掃除できるほか、部屋から別の部屋への移動も最短ルートで行えるようになりました。さらにスマートフォン用の『iRobot HOME』アプリによって、どの部屋をいつ掃除するかなどを自在にコントロールできます。またダスト容器が洗えるようになるなど、使い勝手も向上しています」
「i7は、単体でも魅力的な製品ですが、3月には自動ゴミ収集機『クリーンベース』がセットになった『i7+』も登場しました。掃除が終わると、ロボット本体のダスト容器のゴミをクリーンベース内の密封型紙パックに自動で排出してくれます。クリーンベースはダスト容器30杯分のゴミを収納できるので、ゴミを捨てる手間を大幅に省けます。集めたゴミは紙パックごと捨てられるので、ホコリが舞うこともありません。ちなみにi7とi7+はロボット本体の性能はまったく同じですが、ダスト容器の形状が異なるので、i7を先に購入し、後からクリーンベースを追加購入して使うことは現状ではできないのでご注意ください」
「ルンバの一強状態が続くロボット掃除機ですが、これに対抗できるポテンシャルを備えているのが、同じく3月に発売されたDyson(ダイソン)の『360 Heurist™(ヒューリスト)』です。この製品の魅力は、何と言ってもその吸引力。サイクロン式スティッククリーナーで培った技術が生かされていて、乾いたゴミだけでなく、少し粘り気のあるような汚れも吸い取ってくれます。またブラシおよび吸引口がロボット本体の全幅と同じ長さに設計されているので、一度通過するだけで効率的かつ確実にゴミを取り除けます。さらにセンサー類を一新したことで、ダイソンの先代ロボット掃除機『360 Eye(アイ)』よりもかなり“賢く”なりました。子ども部屋のようにモノが散らかりがちな部屋でもぶつからず、360度カメラの周囲に8個のLEDライトが搭載されたことで、これまで苦手だった暗い部屋でもスムーズに掃除できるようになっています。また部屋の間取りをマッピングしたうえで、さらにスマートフォン用アプリ『Dyson Link』によってエリア分けして細かく掃除方法の設定を変えることもできます。全高が少し高い分、家具によっては入っていける場所が限られる可能性があることを除けば、十分に魅力的なオススメの製品です」
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