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新商品が続々と登場するコードレス掃除機、いまの注目株を教えて!
「掃除機にもさまざまなタイプがありますが、いちばん売れているのは、取り回しや部屋から部屋の移動が楽な、コードレスのスティック型。かつ紙パックの交換が不要なサイクロン式です。このタイプの掃除機は各社から出ていますが、まず最初に名前が挙がるのは、やはりダイソンですね。ダイソンの掃除機の最大の魅力は、なんといってもその吸引力。他社の掃除機より頭ひとつ抜けています。しかしもちろんすべてにおいて完璧、というわけはなく、使い勝手の面で人によっては不満に感じるところもあります。そこで今回は、ダイソンと比較しつつ、ダイソンにない長所をもつ掃除機をご紹介しましょう」
「まずは基準となるダイソンからご紹介。最新の機種は、2018年3月から販売されている『サイクロンV10』です。従来モデルのV8から大きく進化した点は、ゴミ受けに当たるクリアピン、ゴミと空気を分離するサイクロン、そしてモーターの3つを直線的に配置することで、よりスムーズな空気の流れを生み出していることです。モーターがパワーアップしたこととあいまって、吸引力がさらに向上しています。またこれに伴って、ゴミ捨て機構も改良されました。V8では、たまったゴミを捨てる際、持ち手の部分が邪魔になるのでゴミ箱の口より上から捨てる形になり、ホコリが舞いやすかったのですが、V10はゴミ箱に突っ込んで捨てられるようになっています。いずれにしても、とにかくよくゴミを吸ってくれる掃除機がほしいという方にとっては、これが本命となるでしょう」
「ダイソンに対し、アメリカでそのシェアを奪ったのが、シャークニンジャの製品です。2018年9月に日本初上陸した同社の『エヴォフレックス』は、アメリカでの製品をもとに日本向けにデザインし直されており、日本市場に対するメーカーの意気込みがうかがえます。ダイソンに限らず他社の製品にない特徴は、ボタンひとつでパイプが曲がる点でしょう。ベッドの下などが掃除しやすいだけでなく、畳んだ状態で自立するので収納も楽。不安定な状態で壁に立てかけておいたり、壁に穴を開けて専用の壁掛けツールを設置したりする必要がありません。また、他社の掃除機はひとつのヘッドに1種類のブラシですが、これは種類の異なるふたつのブラシを搭載しており、手元のスイッチで切り替え可能。この切り替えだけでなく、すべての操作を親指ひとつで行えるのも大きな魅力です。オンオフのスイッチはトリガー式ではなくボタン式なので、1度押せば、押し続けていなくても作動します。このほかバッテリーが取り外せるので、2個用意して1個は本体、もう1個を充電器にセットしておけばバッテリー切れで困ることはありません。さらにダストカップも取り外し可能と、細かなところまで使い勝手を考慮したつくりになっています」
「また、よりフットワークを重視するなら、2018年3月から販売されている、シャープの『ラクティブ エア EC-AR2S』もオススメです。この製品の魅力は、その軽さ。ドライカーボン製パイプを採用しており、使用時の重量はわずか1.5kg。他社製品は高いところも掃除できますと謳ってはいるものの、正直、重くてあまり掃除する気にならないのですが、こちらはエアコンやカーテンレールの上などでも片手で楽に掃除できます。またシャークニンジャと同様に、親指ですべての操作が可能で、着脱式のバッテリー、着脱式のダストカップを採用しています。さらに、ダイソンやシャークニンジャはカップの水洗いはできませんが、こちらは丸ごと水洗いOKです。この他、床の種類に合わせてパワーを自動的にコントロールする自動モードなども便利です。ダイソンやシャークニンジャと比べてリーズナブルなのも魅力ですね」
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