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コーヒーをハンドドリップで楽しむために、役立つ家電を教えて!
食コンシェルジュ:磯野泰功(やすのり)さん
前職は広告系のグラフィックデザイナー。昔から料理好き、家電好きで、「人に会う仕事がしたくて」蔦屋家電へ。「デザインだけでなく、使い勝手やメンテナンスのことなどをお客さまにちゃんとお伝えしたいです」
「ドリップコーヒーを淹れるためにはいろいろな方法があります。ハンドドリップは手間はかかりますが、方法としてはシンプルなので、好みに応じて自由に調整できるのが大きな長所。より味にこだわりたいのなら、ハンドドリップに挑戦してみてはいかがでしょう」
まずは挽き方から、こだわってみる。
「おいしく味わうには、豆の状態で買って、淹れる直前にその都度必要な量を挽くのがベスト。ということで、まず用意したいのがコーヒーグラインダーです。イチ押しなのは、OXO(オクソー)の 『バリスタブレイン スケール付コーヒーグラインダー』です。特徴は、グラム単位で毎回正確な量のコーヒー粉を挽くことができ、豆に応じてカンタンに量を調節できるところです。一般的なものは、いちいち豆を計量して入れなければなりませんが、これなら大ざっぱに豆を入れておけばOK。こうしたスケール付きのグラインダーは、いままでは業務用のものしかありませんでした。またこのグラインダーは、38段階で挽き目の細かさを選ぶことができます。ハンドドリップからエスプレッソ、フレンチプレスまで、抽出方法に合わせて挽くことができるのも嬉しいですね」
「さて、コーヒー豆を挽いたら、次に必要なのは、お湯を沸かして注ぐためのケトルです。コーヒーを淹れるのに適したお湯の温度は一般的に90℃前後とされますが、通常のケトルではちょうどよい温度にするのが難しいですね。そこでおすすめしたいのが、先ほどご紹介したグラインダーと同時に発売されたOXOの『ドリップケトル』。こちらは40℃~100℃まで1℃単位でお好みの温度設定ができる電気ケトルです。設定温度に達した後は、自動で30分間の保温モードになるので温度管理が非常にラクになります。コーヒーだけでなく、緑茶を低温抽出する場合などにも使えて便利ですね。またハンドドリップ用のコーヒーケトルは注ぎ口の形状も重要なのですが、これはそれもしっかり考慮したつくりになっていて、細く安定した湯量を、狙った位置にコントロールできるようになっています」
「そしてハンドドリップに欠かせないのがドリッパー。ペーパーフィルターを用いるドリッパーにも、メリタ式、カリタ式を始め、さまざまな方式があります。簡単に言ってしまうと、それぞれ抽出スピードが異なり、お湯を貯めて少しずつ落としていくタイプ、注いだ分サッと落ちていくタイプなどがあります。前者の場合、抽出スピードはドリッパーまかせになります。後者の場合はお湯の注ぎ方である程度調節できますが、テクニックが必要です。ならば、ドリッパーまかせにしつつ、抽出スピードを調整できるようにしよう。そんな発想で生まれたのが、wilfa(ウィルファ)の「PourOver(プアオーバー)ドリッパー」です。ダイヤル操作によって穴の大きさを変えられるようになっていて、簡単に抽出スピードを調節することができます。こちらは電化製品ではありませんが、コーヒー家電コーナーで販売していますので、ぜひチェックしてみてください」
コンシェルジュからの一言
食コンシェルジュ:磯野泰功(やすのり)さん
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