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ラインアップが充実した「Amazon Echo」シリーズについて教えて!
「音声AIアシスタントを搭載し、話しかけるだけでさまざまなことができる、いわゆる『スマートスピーカー』。日本では2017年に各社から製品が発売され、確実に浸透してきています。対応するスマート家電をコントロールするなど、フルに使いこなしている方はまだ一部ですが、ストリーミングサービスで音楽を楽しむ人が増えているという背景もあってか、まずは音楽を聴くことをメインの目的にご購入される方が多いですね。さて、スマートスピーカーは、それぞれに特徴があり、現状ではどこの製品が一番とは一概に言えないのですが、アマゾンのプライム会員で配信サービスを利用している方に人気なのが、同社の『Amazon Echo(アマゾン・エコー)』シリーズ。昨年中に次々と新モデルが加わり、5つのモデルバリエーションが揃いました。今回はそれぞれの特徴をご紹介しましょう」
「『Amazon Echo』シリーズには、大きく分けてディスプレイが付いているものとそうでないものに分けることができます。ディスプレイなしのモデルは、シリーズのスタンダードモデルである『Amazon Echo』、入門機の『Amazon Echo Dot(ドット)』、『Amazon Echo』の強化版である『Amazon Echo Plus(プラス)』の3つがあります。最もコンパクトな『Dot』は、必要最低限の機能を備え、リーズナブル。とりあえずスマートスピーカーがどんなものか試してみたいという方や、すでに『Amazon Echo』などを持っていて、寝室などでサブ機的に使いたいという方にお薦めです。そして『Plus』は、『Echo』に比べてふたつの利点があります。ひとつめは、パワフルなスピーカーを搭載していて、よりよい音質で音楽を楽しめる点。もうひとつは、デバイス同士を接続する無線通信規格『ZigBee(ジグビー)』のハブを内蔵していて、そのままで簡単にスマート家電のセットアップおよびコントロールができる点です。『Echo』でも別途ハブを購入すればスマート家電との連携はできるのですが、見た目がスッキリしないうえに割高になってしまうので、それを目的とするなら最初から『Plus』を選んだほうがよいでしょう」
「ディスプレイ付きモデルはふたつありますが、そのうち目覚まし時計サイズのコンパクトなモデルが『Amazon Echo Spot(スポット)』です。解像度480×480pixelの2.5インチタッチスクリーンを搭載していて、音声だけでなく、文字や映像でも情報を得ることができます。またカメラも備えているので、スマートフォンと、あるいはディスプレイ付きモデル同士でビデオ通話ができますし、また外出先からスマートフォンで部屋の中の様子をチェックすることなどもできます。ただしコンパクトな分、スピーカーの性能は『Echo』や『Plus』に劣ります。音を重視するなら『Echo』や『Plus』、ビジュアルでの情報を重視するなら『Spot』ということになりますね」
「そして、映像と音の両方を高いクオリティで楽しみたいという方には、最上位機種の『Amazon Echo Show(ショー)』があります。10インチのタッチスクリーンの解像度は1,280×800pixelのHD画質。そしてパッシブラジエーターを搭載したステレオスピーカーで迫力あるサウンドが楽しめます。さらにアマゾンのプライム会員なら、Prime Videoの視聴も可能という点も大きな魅力です。また『Plus』と同様にZigBeeのハブを内蔵しているので、『デバイスを探して』と声をかけるだけで対応するスマート家電のセットアップができます。いわば『Amazon Echo』シリーズの“全部のせ”モデル。既に他のモデルを使っていて、より多くの機能も活用してみたいと思った方にお薦めします」
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