“スピマス”ファン垂涎必至、「宇宙で着用された、最初のオメガウォッチ」を継承する限定モデルが登場!
オメガの傑作クロノグラフ「スピードマスター」は1957年にデビュー。これまでに多彩なバリエーションが製作されましたが、ヴィンテージ・コレクターの間で根強い人気を誇る「スピードマスター CK2998」を進化させた限定モデルが登場しました。
オリジナルの「CK2998」が発表されたのは1959年。初代「スピードマスター」を受け継ぐセカンド・バージョンであり、ムーブメントは同じでも、ケースを拡大するとともに、大きな矢印が特徴のブロードアロー針をスタイリッシュなアルファ針に変えるなど、細部がブラッシュアップされています。何よりも、このモデルは「宇宙で着用された最初のオメガウォッチ」という名声が付加価値となっています。NASAのマーキュリー計画「シグマ7」ミッションで、1962年に地球を周回した宇宙飛行士のウォルター・シラーが腕に着けていたのが、「CK2998」の品番をもつ「スピードマスター」だったのです。
この「CK2998」のアイコニックな特徴はそのままに、新作はさらなるアップデートを加えています。最もユニークなのは、セラミック製のブラックベゼルに、クロノグラフの定番であるタキメーターではなく、白抜き数字のパルスメーターを備えていることです。これは脈拍を測定するスケールであり、クロノグラフをスタートさせて心臓の拍動をカウント。30回を数えたところでストップすれば、その秒針が示すパルスメーターの数字が1分間の平均心拍数となります。
オリジナルの「CK2998」は、このパルスメーターのほかにタキメーター、テレメーター、デシマルメーターの4種類の異なったスケール(計測ベゼル)を選ぶことができました。ちなみに、タキメーターは1㎞を走り抜けた時の平均時速が瞬時に分かり、テレメーターは光と音の速度差を利用して距離を測定します。たとえば雷がピカッと光った時にクロノグラフをスタート。ゴロゴロと音が聞こえた時にストップすれば、そのテレメーターに表記された数字が落雷または雷の発生地点までの距離になります。また、デシマルメーターは60進法の数字を10進法に読み直したスケールです。1分を100等分して表記。単位を統一して航法計算などを簡略化することが目的といわれています。
ダイヤルは軽めのサンドブラストで仕上げた渋い輝きを放つシルバー。そこにコントラストの効いたブラックのサブダイヤルを3つレイアウト。内周のミニッツリングと外周のベゼルもブラックで統一されています。このシルバーとブラックのコンビネーションに君臨するように、鮮やかなレッドカラーのクロノグラフ針を組み合わせています。「スピードマスター」はもともとモータースポーツを前提に開発されたクロノグラフであり、その出自を示すかのように、ストラップはスポーティな雰囲気のブラック・パンチングレザー。内側にホワイトラバーを接着しているので、耐久性にも優れています。
ムーブメントはさすがにオリジナルの「CAl.321」ではありませんが、1969年に「月に初めて行った時計」で知られる「スピードマスター プロフェッショナル」が搭載していた「Cal.1861」が時を刻みます。モータースポーツに始まり、やがて宇宙をめぐることになった冒険の系譜を現代に継承した象徴的なモデルであり、その由来を知れば知るほど深く感動させられるモデルといえるでしょう。
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