モーニングルーティンを充実させる、朝のベストアイテム6選。
毎朝、規則的な行動パターンを取ることで自分の気持ちを整える「モーニングルーティン」。1日の始まりに何気なく使っている“いつもの道具”を少しだけ上質なものに変えると、積極的な気持ちが高まり、仕事にもよい影響を与えてくれるはず。身だしなみ&スキンケアグッズから、よりおいしくコーヒーを飲むためのアイテムまで、6つのベストアイテムを厳選した。
1. 傾けるだけで注げる保温ボトルで、コーヒー時間をスマートに。
毎朝、規則的な行動パターンを取ることで自分の気持ちを整える「モーニングルーティン」。1日の始まりに何気なく使っている“いつもの道具”を少しだけ上質なものに変えると、積極的な気持ちが高まり、仕事にもよい影響を与えてくれるはず。身だしなみ&スキンケアグッズから、よりおいしくコーヒーを飲むためのアイテムまで、6つのベストアイテムを厳選した。
1. 傾けるだけで注げる保温ボトルで、コーヒー時間をスマートに。
注ぎ口もハンドルもないミニマルデザインのボトルは、操作性も極めてシンプル。ボトルを傾けるだけで、360度どの方向からも飲み物が注げるのだ。蓋に内蔵された金属製ボールがボトルを傾けるたびに上下し、バルブを調整。キャップの構造にとことんこだわっているゆえ、面倒な開け閉めの動作が必要ない。
テーパーのついたボディは、ちょうど手を掛けるところに装着したすべり止めのシリコンカバーで安定性を確保。オールステンレスのボディは軽量で汚れに強く、頑丈。内部は保温性・保冷性に優れた真空二重構造を採用しているので、冷たいアイスティーも、熱々のホットコーヒーも、長時間そのままにキープしてくれる。
棚にしまわず、洗面台の上に置いたままにしていることも多いスキンケアアイテムは、ボトルデザインも重要だ。ユニセックスで使用できる資生堂の新ブランド「バウム(BAUM)」は、オーク(ナラ材)を使用したモダンなパッケージが、空間を凛とさせる。
「バウム」は国土の7割を森林が占める日本の風土、樹木の力に再注目したブランド。樹木由来の天然香料が、森林浴をしているようなすがすがしい気持ちにしてくれる。また、本体パッケージにバイオPETやリサイクルガラスを採用するなど、環境への負担を軽減する素材を用いているのも魅力的。ボディケア商品だけでなく、ルームフレグランスやキャンドルもラインアップに揃っているので、香りが気に入ったら、ぜひセットで使ってみてほしい。
出かける前に、シャツやジャケットのシワをさっと手早く取りたいなら、スチームアイロンが便利。丸みを帯びたデザインがシンプルなスウェーデン生まれの「サイラス2 ブラック」は、電源を入れてわずか30秒で使用可能というスピードが自慢。スチーム噴射する作業面が幅広になっているので、身ごろやパンツを一気にアイロンがけするときにはとても便利だ。
シワを伸ばすだけでなく消臭効果も期待できるほか、アタッチメントブラシを取り付ければ、衣類に付いたほこりや花粉なども除去してくれる。付属しているポーチは熱に強く、簡易のアイロン台として使用することもOK。
すっきり目を覚まそうと、起床後にまず向かうは洗面台だろう。心地よい朝を迎えるためには、その周辺の景色もきちんと整えておきたいもの。「マリン・デブリス・ベークライトカップ」は、美しい青色が映えるプラスチック製のコップだが、素材に使われているのはなんと海辺に打ち上げられた海洋プラスチック。
環境の保全や持続可能な世界を追求するために、さまざまな再生素材のプロダクトを開発するオーストラリアのブランド「スーパーサイクラーズ」が、素材にまつわる詳細なスタディを通じて独自のクリエーションを行うオランダ人デザイナー、カースティ・ヴァン・ノートと取り組んで生み出したプロダクトだ。
睡眠中は口内が乾いて雑菌が繁殖しやすいため、起床してすぐに行う歯磨きは歯科医も推奨する朝の大切なルーティン。「アンド ヴァイタルマテリアル」のオーラルケアシリーズは、100%天然由来の成分でつくられた身体に優しいオーガニックなプロダクト。まるで海外のブティックホテルのアメニティのような、ミニマルですっきりとしたデザインが目を引く。
同ブランドは旅をテーマとしていることから、歯ブラシは内容量15gのコンパクトな歯磨き粉とセットでパッケージ。琥珀色が美しいマウスウォッシュはハーブとレモンのすっきりとしたフレーバーに。配合されたセイヨウサンザシ、セージ、ラベンダーなどが、口腔内の炎症を抑えるとともに口臭予防効果も発揮してくれる。
タオルの好みは人それぞれだが、肌触りにこだわる声は特に多い。「リトルサンシャイン」のタオルは、たっぷりとした厚み、ボリュームのあるものが好みという人にお薦め。撚りをかけた糸でパイルを織り、パイルがねじれて紐状になるまで長時間洗い込むロングパイルツイスト製法により、バネのような伸縮性と弾力性をもたせている。拭き心地がふっくらとやさしい上に、吸水性にも優れ、乾きやすいと評判だ。
購入直後は少し固めに感じるかもしれないが、洗い込むほどにパイルの特性が活かされ、どんどんしなやかになってくるという。生産は高い品質を保ちながら安定した製造を可能とする「一貫生産」にこだわった、都内の工場で行われている。メイドイン東京のタオルだ。
東京の白金に2023年竣工予定の都市型タワーレジデンスを展開する、旭化成不動産レジデンス×ワールドレジデンシャル。コンセプトは「らしく、美しく」。この連載企画では、その地に縁のある方に登場いただき、この特別なエリアの文化的な背景と、街の魅力をひも解いていく。第2回は、世界的な左官職人である久住有生さんが語る「白金」。久住さんが白金によい印象をもったのは、たまたま界隈を散歩していた時。キーワードはバランスのよさだと言う。
久住さんが白金に「いい街だな」という印象を抱いたのは、いまから15年ほど前のこと。目黒と五反田の間にある、インドネシア大使館で仕事をしていた時だった。
「息抜きに散歩をしていて、試しに白金方面に足をのばしてみました。すると、東京だけど落ち着くな、という感覚があって。僕は淡路島出身で、ちょうど東京での仕事が増え始めた時期でした。でも、正直その頃はしんどかった。東京は人が多くて、つくられているものに圧迫感があって、窮屈な感じがして。白金はちょっと違いましたね。まず、歩いていると大きな植物がぱっと目に入ってくる。それから、職業柄新しいものより古いものを見るのが好きなのですけれど、路地に入ると昔の職人さんがつくった建物が残っていたりする。工事に通ったのは4カ月くらいかな。その間、時間があれば白金界隈をぶらぶらと歩くようになりました」
やがて淡路島から拠点を移し、本格的に東京で活動を始めた久住さん。白金には、これまで仕事での縁もあったそう。街のランドマークのひとつである八芳園でも、左官職人としての腕を発揮している。
「レストラン槐樹の壁をつくらせていただきました。八芳園も美しい日本庭園がある素敵な場所ですね」
壁の素材やデザインを決める際、その場の空気感を大切にするのが久住流。
「左官で使う素材は実にさまざまで、仕上げ方も無限にあります。現場を見ると大きな窓があり、そこから庭園の木々を眺めることができ、その影が店内でゆらいでいる……。そんな場所でした。ここでは自然に近い感覚が合うと思い、すべて本物の土を使って仕上げたんです。土壁は強度が弱いのですけれど、八芳園には傷がついたら手直しをして長く大事に使い続ける伝統がある。だからこそ、できたことでもあります」
歩けば緑が目に入り、適度に昔の建物が残され、居心地よく感じる街。そんな白金で久住さんがこれまで何度も足を運んだ場所がある。東京都庭園美術館だ。
「もともとアールデコが好きで、東京都庭園美術館に惹かれていました。好きな作家であるルネ・ラリックの作品があるし、アンリ・ラパンが手がけたインテリアデザインもすごくいい。僕はデザインに困るということはないんですけれど、ちょっと刺激がほしい時にふらっと行って、建物の中をスケッチしたりするんです。庭園の散歩もすごく気持ちがいいですね。いろいろな植物に囲まれて歩きながら、アイデアを整理してみたり。淡路島では、当たり前にある森や海が気持ちを穏やかにしてくれたし、アイデアの源泉になったりしていた。白金はその代わりになるような場所なんです」
久住さんには、白金でお気に入りの通りがあるという。街路樹のイチョウ並木が美しい白金のメインストリート「プラチナ通り」かと思いきや、さにあらず。
「恵比寿駅と白金高輪駅を結ぶ1本の道があるんです。恵比寿三丁目の交差点から白金高輪方面に向かって歩いてみると、通り沿いにはわりと古い建物が多い。古いといっても、たぶん戦後に建てられたものですね。昭和的な木造一軒家だったり、昔は商店だったと思われる家屋だったり。だから決して豪華な建築物ではないのですけれど、よく見るとちゃんとつくられていたりする。ああ、いい仕事してるな、なんて思いながらのんびり歩くわけです。建築に興味がない人には、変わった人に見えているかもしれませんね」
白金の魅力をひと言で表現すると「バランスのよさ」だと久住さんは言う。
「建物と緑のバランスがいいんです。街の中に東京都庭園美術館や八芳園、白金氷川神社などがあり、わりと大きな面積を占めている。僕が気持ちいいな、と感じる場所に共通しているのが、そのバランス感覚。磁場とか気の流れとかを生みやすいのかもしれません。開発されると街は変わり、好き嫌いの意見が分かれてしまう。もちろん白金にも新しいものが入ってくるけれど、あまりゆるがない芯の強さを感じます。東京は変化が早くて、それがいいところのひとつ。でも、住むところは落ち着けるとか安らげるとか、そういう感覚がいちばん大事だと思います。だから、白金は生活する場所に向いている。そう考えています」
大きく変わりゆく東京の中で、穏やかに変化する。そこにいること自体が、心地よい。そんな「白金らしさ」に久住さんは魅力を感じているようだ。
白金はグルメな人が集う街。久住さんが気になる飲食店はどこなのだろう。
「路地裏にあるフランツというレストランは好きですね。木造家屋をリノベした店で、だから白金の華やかなイメージとは少し違うのだけれど、隠れ家っぽくていい感じです。それから、プラチナ通りで数年前にオープンしたザ テンダーハウス ダイニング。どうしても建築に目がいってしまうのですけど、ファサードがいいんです。デザインの力を感じます」
もし、久住さんがプラチナ通りで一軒の建物を任されたらどうするか、聞いてみた。
「新しい建物ができたね、ではなく、これって前からあったっけ。見た人がそう思うような建物になるといいですね。都心でありながら、急激な変化にはさらされず少しずつ変化していく。白金は、そんな街だと感じています」
アトラスタワー白金レジデンシャル
所在地:東京都港区白金1-343-16(地番)
交通:東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪」駅徒歩3分
構造・規模:鉄筋コンクリート造、地上23階、地下1階
総戸数:94戸
間取り:1DK~3LDK
専有面積:33.38~114.12㎡
竣工予定:2023年9月中旬