しゃべりも調理も達者な、“時短”レンジ
毎日の料理づくりや温め直しなど、食事にまつわる作業をほかのなによりも簡単に、最短の操作でできる調理家電といったら、三菱電機のレンジグリル「ジタング」しかない。初代機から6年。微調整をした2代目を経て、音声ナビを搭載し、センサー精度を高めてパワーアップした3代目がついに発売された。
レンジで調理してから自動でグリルに切り換わるという、ありそうでなかった機能を搭載しているため、「外側が焦げているのに中はまだ火が通っていない」という心配がない。しかも、赤外線センサーで熱の入り具合を検知し、食材の内部温度が60〜80℃に達した段階でグリルへと移行するため、面倒なメニュー設定が不要なのだ。「レンジ⇒グリル」ボタンを押し、「スタート」を押すだけで、自動で調理することができるという簡単さがうれしい。
今回、5眼から16眼に精度を高め、検知エリアが拡大されたセンサーによって、より正確に温度変化を見られるようになり、これまでやや不得手とされていた魚の調理技術が驚くほど向上した。たとえば、フライパンで焼くには調理が難しいブリの照り焼きも、皮目は香ばしく、身の部分はふんわりとジューシーで、まさに絶品の仕上がりになる。しかも調理時間は12分程度とスピーディなのだから素晴らしい。
角皿の上に付属の網を置いて使えば、余分な脂が落ち、ヘルシーなノンフライ調理も可能。お惣菜やカレーパンなどの調理パンも「レンジ⇒グリル」再加熱ボタンであっという間につくり立てのおいしさが蘇る。庫内の高さが15㎝とコンパクトなので、オーブンで調理する際にも予熱が不要だ。
ホワイトのセラミック皿を採用し、調理したものを皿に移さずにそのままテーブルに出せるという提案も光る。使い方のシンプルさだけでなく、「ジタング=時短具」という名の通り、スピーディな調理ができるのも魅力だ。その裏付けとなるのは、高性能でムラがなく加熱ロスを低減したレンジ性能と、大型のコンベクションファンによる高効率のグリル性能があればこそ。大きさや不要な機能を引き算し、UIなどの+αの付加価値を付けるという三菱らしいモノづくりの象徴といえるだろう。
新モデルでは扉を開けると「こんにちは」、調理が終了して取り出した後には「また使ってくださいね」など、〝愛着の心理学理論〞に基づいた音声ナビを採用し、長く大切に使ってもらうための工夫も。やや丸みを帯びたスクエアなデザインはシンプルさを際立たせ、背面まできれいに設計されているため、アイランドキッチンでも置き場所に困らない。一度使ったら、手放せなくなること請け合いだ。
レンジで温めた後に自動でグリルに移行する機能が大幅に向上したことにより、手間のかかる料理も簡単に。