思い出のCクラス! 卒業の季節、僕らの前に現れたのはメ...

東京車日記いっそこのままクルマれたい!

第13回 メルセデスベンツ GLC 2504MATIC /Mercedes-Benz GLC 250 4MATIC

思い出のCクラス! 卒業の季節、僕らの前に現れたのはメルセデスのコンパクトなSUVでした。

構成・文:青木雄介

編集者。長距離で大型トレーラーを運転していたハードコア・ドライバー。フットボールとヒップホップとラリーが好きで、愛車は峠仕様の1992年製シボレー カマロ改。手に入れて11年、買い替え願望が片時も頭を離れたことはない。

車台がCクラスというのを忘れるぐらい、コンパクトSUVとしてまとまってるGLC。ちなみにオプションのステップは絶対につけるべき。これはメルセデスのSUVに乗る者としての使命です。

卒業の季節ですね。この季節は無性に誰かの卒業式に出席したくなるよね。ならない? そっか。ま、この気分って自分も何かを卒業して、新しい自分に出合いたいってことだと思うのよ(笑)。そうそう。そこで、今回のテーマは“Cクラスからの卒業”としたい。近い将来、このGLCが現行Cクラスの販売台数を抜いちゃうのは間違いない。みんなSUVが大好き。この世界的趨勢にあらがうことはできないもんね。そう、GLCこそ次世代スタンダードだ。

Cクラスに思い出がいっぱい? そうか。現行のCクラスはセダンでもクーペでもフルノーマルで、一番スタンダードなグレードに乗りたいCクラスだったね。これぞ、ノームコア(究極の普通)ならぬコアノーム(普通の究極)の傑作だった。世の中には“あえて”手を入れないのが最高のドレスアップっていうのもままあって、現行型のCクラスは特にその感が強かったんだよね。学校創立以来の、伝説のコアノーム番長。それがCクラスと、呼んじゃっていいんじゃないかな?

とはいえ前述の通り、GLCの誕生が世界的にも”Cクラスからの卒業”というターニングポイントになるのは間違いない。乗れば視点の高さが圧倒的に快適だし、実際、相模湖のグラベルロード(未舗装路)を攻めの姿勢で走っても素晴らしい駆動バランスと、長いストロークの足回りが絶妙でほとんどのギャップは楽々と越えちゃうしね。実際すごいよ。「こりゃ売れるわ」と確信させられた。速いし、サイズも大きすぎず小さすぎずで、ジョージ・ベスト(笑)。現行のCクラスでもっとも驚かされたのがステアリング、アクセル、ブレーキを自動制御する「部分自動運転」だったんだけど、これがGLCにもついてくるんだ。このAIがしゃべり出したらもうナイトライダーの世界だし、目的地入力で自動運転ももう遠からずだよ。

このクルマを都会で乗るためだけに使用するのはホントもったいないんだな。がっちり積めるし、オプションのアウトドア仕様も充実してる。で、普通の林道を駆け抜けるぐらいだったら大型のCCV乗るより、断然こっちの方が楽しいからね。いっそオーナー同士でラリー大会でもやるといいかも。俺ならいっそ人生変えるぐらいの勢いで、ショートボードとかキャンプ道具積みっぱなしで都内の移動にもがんがん使うね。問題は値段で、Cクラスより200ぐらい高い。車台を共有しているのに200か、と考えちゃうよね?

そこでだ。アウトドアでがんがん使うならこの差額も惜しくないはずだけど、その気がないなら現行Cクラスも“あえて”おすすめしたい!あえてね。あえてのフルノーマル。あえて卒業しない君へ、贈る言葉も用意したい(笑)。伝説のCクラスへようこそ、入学おめでとう!ってね。あはははは。

Mercedes-Benz GLC 250 4MATIC / メルセデスベンツ GLC 250 4MATIC

●エンジン形式:2リッター直列4気筒ターボ
●最大出力:211ps/5,500rpm
●最高トルク:350Nm/1,200~4,000rpm
●トランスミッション:9速AT
●車両価格:¥6,280,000

問い合わせ先:メルセデスコール TEL:03-6369-7225
http://mercedes-suv.jp/glc/