ハンドメイドのレアピースを生む「ラング&ハイネ」本格上陸で、 ドイツ・ウォッチはいよいよブームとなるか?
10数年ほど前にドイツ・ウォッチが注目を集めたことがあります。スイスのバーゼルで開催される時計・宝飾の国際展示会に参加するブランドが目立ったからですが、一部の人気ブランドを除いて、その後は日本であまり噂を聞くことがありませんでした。
ところが19世紀に活躍したドイツの時計師に由来するブランドが近年になって再興。時計通の話題になるのと並行して、ドイツ・ウォッチがそろそろブームになりそうな気配を見せています。ちなみに、有名なグラスヒュッテだけでも10ブランド、ドイツ全体では40近いブランドがあるとも言われています。
前置きが長くなりましたが、今年から日本に本格上陸したラング&ハイネも、ドイツのドレスデンで2001年に誕生しました。若いブランドではありますが、創設者のマルコ・ラングは5代目となる時計師で、大半の部品をハンドメイドで製作していることに強いこだわりと誇りをもっています。19世紀に時計産業が急発展したグラスヒュッテに対して、ドレスデンでは特別な顧客のために芸術性の高い時計をオーダーメイドで製作しており、その伝統を継承してラング&ハイネは少量限定生産による洗練された時計づくりを特長としています。
ひと目でわかる外見的な特長は、ケースから伸びる3本のラグ、そして熟練した職人の手作業でていねいに造形された針と言えるでしょう。また、内部のムーブメントは6本のスポークをもつ歯車が硬質のローズゴールド製である他、テンプの軸受けにルビーを置いた上にブリリアントカットのダイヤモンドを配置しています。その他にもさまざまな特徴がありますが、シースルーのケースバックを見て最初に気付くのが、このダイヤモンドであり、ゴールドでメッキされたプレートやブリッジなのです。
年間で製作されるのは50本程度。2000万円レベルのコンプリケーションもありますが、税込みで300万円台のモデルも少なくありません。以前から日本でも販売されていましたが、今年から新たな代理店を通して再上陸 。スイスメイドとは少々異なるテイストでつくり込まれた、ドイツのクラフツマンシップによる個性的で精密なタイムピースに興味がある人は、ぜひ実物をチェックしてみてください。
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