最近話題の4Kテレビって、 何を基準に選べばいいのですか?
VOL
03
写真・遠藤 宏 文・遠藤 匠
ライフスタイル提案型の家電店として、研ぎ澄まされたセレクトや企画性に注目が集まる二子玉川 蔦屋家電。そこでプロダクトとユーザーをつなぐ役割を担うのが、個々の製品ジャンルに精通したコンシェルジュたち。そんな彼らに疑問を投げかけ、心を満たすプロダクトを導き出すのがこの企画。テレビの世界に革命を起こす4Kテレビに関して、専門コンシェルジュが答えます!

最近話題の4Kテレビって、
何を基準に選べばいいのですか?

映像担当:山口 史朗さん

外資系CDショップでのMDや大手家電量販店で勤務経験をもつ、映像分野のスペシャリスト。豊富な知識や経験に基づいて、技術革新が日進月歩で進むテレビやレコーダーの理解を深め、的確な商品を選ぶための好アシストをしてくれる。「親身な姿勢の接客」が信条。

「確かに4Kテレビって、映像がすごく綺麗だということはわかってはいても、何がどうすごいのかがいまひとつ、わかりにくいですよね。まず、数字的なことをいうと、従来のフルHDテレビの解像度が207万画素なのに対し、4Kテレビは829万画素ですから、4倍近く高精細な映像表現が可能なのです」


薄型4Kテレビは、音響を重視。


一般家庭のテレビは、大型化がますます進んでいます。画面サイズ的には、55〜65インチクラスが当たり前。テレビが大型になれば1画素当たりの面積も必然的に大きくなり、画質の粗が目立つようになるんです。フルHD画質でも画質は粗く見えてしまうのは否めません。その点、4Kテレビは、60インチを超える大画面でもキメ細かい映像を映し出してくれるというわけです」


「とはいえ、ひとくちに4Kテレビといっても選択肢がいろいろあります。では、どうやって選ぶのが正解なのかというと、ポイントになるのは、音質のよさです。せっかく画質がよくなっても、音がイマイチでは物足りなさを感じてしまいますし、魅力が半減してしまうからです。そういう意味でいま、イチオシなの は、ソニーの『ブラビア KJ-55X9300C』。この機種は、スピーカーが前面に搭載されているので、現在薄型テレビの主流になっている側面型のスピーカーに比べ、音声がダイ レクトに室内に広がり、奥行きのあるサウンドを楽しめるんです。また、スピーカーユニット自体にも厚みをもたせているので、より豊かな再生能力も期待できますよ」

「ちなみに、4Kテレビには、フルHD映像を4K相当にアップコンバートする機能が搭載されているので、地上波の映像も高精細に再生できるって、ご存知ですか? 加えて、視聴環境も整ってきていまして、かつてはスカパー!くらいだった4Kコンテンツの配信サービスも増え、 『Amazonプライム・ビデオ』や『Netflix』など、VODの4K作品の選択肢も急増しているので、いまがまさに買いどきと言っても過言ではありません。まずは、当店でその迫力ある映像美をご自分の眼で確かめてみてはいかがでしょうか?」


音質にこだわった大型のサイドスピーカーを搭載したソニー『ブラビア KJ-55X9300C』。ハイレゾ楽曲の再生にも対応した、ダイナミックな音響が評判を呼んでいる。新開発の4K高画質プロセッサーは、色彩、精彩さ、コントラストという3要素をバランスよく満たした映像美を楽しめる。55型。¥299,880(税別、2016年2月8日現在)

映像自体の美しさという意味合いで、山口さんが太鼓判を押すのが、東芝『レグザ 65Z20X』。「映像エンジンを一から見直した意欲的なモデルで、液晶テレビが苦手とする黒の再現能力がとにかく高い」という。きめが細かく、引き締まった映像美は一見の価値あり。65型。¥599,800(税別、2016年2月8日現在)

4Kテレビの音響を、別体のシアターシステムで強化する方法もある。なかでもオススメなのが、ボーズの『SOUND TOUCH 130』。薄型テレビの外観を邪魔しないミニマルなデザインのサウンドバーと、ウーファーに相当する“Acoustimassモジュール”で構成されるシンプルなユニットながら、映画館さながらの臨場感あふれるサラウンドサウンドを堪能できる。¥172,500(税別、2016年2月8日現在)

コンシェルジュからの一言

映像担当:山口 史朗さん

「映像美の醍醐味を知ると、美しい写真も楽しみたくなる方も多いのではないでしょうか。次回は写真コンシェルジュが、ライカの魅力をご紹介します!」

●二子玉川 蔦屋家電 TEL:03-5491-8550 http://real.tsite.jp/futakotamagawa/

最近話題の4Kテレビって、 何を基準に選べばいいのですか?