iPhone6sを “工芸品” に格上げする、15万円のジェラルミン削り出しケース「SQUAIR The Slit」登場。
Appleの製品は美しく高級感がある、という見解に異論がある人は少ないでしょう。幅広い層に人気のiPhoneはプロダクトデザインの良さに加え、中身のインターフェイスも見やすい優れたスマホです。ただし誰もが持ち歩いていますから、他者との差別化を望んでいる諸氏も多いはず。
ご紹介するiPhone6s専用「SQUAIR The Slit」は、スマホ本体よりも高価なラグジュアリーケース。装着することで “工業製品” を、“工芸品” に格上げする、日本の巧みの技による逸品です。デザインのテーマは、風や光を通す様式を意味する建築用語の「Slit(スリット)」。手に馴染む上質な触感も重要なテーマの一つです。無垢のジェラルミンの塊を切削機で削り出し、職人が手仕事で研磨してシリアルナンバーを刻印して完成。スリットの溝は一本ずつ角度が異なるため、線ごとに刃の角度を変えるという、大量生産品ではできない手間が掛けられています。高度なプログラムが組まれた最新の切削機械+職人技の、極めて現代的なモノづくりが行われているのです。企画・デザインを「SQUAIR」が手掛け、岐阜県関市の飛行機や車の部品などをつくる工場が製造しました。
iPhoneへの装着はネジ止めの必要がなく、セパレートした上下をはめ込むだけ。美しさを損なうネジを排除して仕立てるこだわりは、Apple製品の美学にも通じます。ケース背面はアップルマークを覆い隠さず、スリットからチラ見せするニクい洒落心も。
最新のiPhone6sは、iPhone6より厚みが0.2mm増えています(Appleの発表より)。SQUAIRが行った寸法計測では、誤差として縦・横・厚み共に公称値と異なる製品もあったそう。6用として発売していたジェラルミンケースでは6sにジャストフィットしない可能性があるため、今回新たに6s専用品を発売することになりました。なお、すでに6用をお持ちの方は、「hello@squair.me」に問い合せすれば6s用に個別カスタマイズしてくれます。高価な製品だけに嬉しいサービスです。愛用のスマホを贅沢にドレスアップする、大人ならではの趣味を愉しんでみてはいかがでしょうか。(高橋一史)