見せたくなる、存在感を示す「サンボネ」の鍋は、プロも認める男に必須な逸品です。
長年キッチンで実際に働きつづけ、同時にていねいな手入れをされてきたキッチン用品には独特な美しさがあります。モノ好きにはたまらないものですが、それらは一朝一夕に手に入るものではありません。実際に何年もかけて“育てる”か、古道具の店などで出合うしかないのです。
イタリアのテーブルウェアメーカー「サンボネ」が作ったのは、そんなモノ(特にキッチン周り)好き心をくすぐるコレクション。そもそもサンボネは1826年に創業。ベルチェリー大聖堂の金銀製品の製造・修理を任されていた天才的な金細工職人、ジョセフ・サンボネとその息子が創業しました。190年ものあいだ品のいいデザインと品質で、キッチンウェアのデザインを牽引し続けています。
新ラインのタイトルは、その名も「1965Vintageコレクション」。1960年代のどこか懐かしいような、あたたかな雰囲気を持つデザインを採用しています。無駄がいっさいないミニマムなデザイン、表面にはヴィンテージ加工を施し、ツルツルピカピカしない味わい深さ。そして、取っ手はアンティーク調の真鍮で、鍋の銀色とのコントラストが映えます。
その美しさだけでも使うよろこびがありますが、それだけではありません。鍋底はアルミプレートを貼り合わせ、ステンレスでカバーする熱伝導効率の高い構造。直火、IH、オーブンと、どんな加熱にも対応し、食洗機でガンガン洗うこともできます(アンティークショップで買った鍋はこうはいきません)。大きさ、深さもシンプルながらバリエーションが揃い、我が家にぴったりの一品を手に入れることができるでしょう。
冬の寒い日にコトコト煮る煮込みや、オーブンで大胆に焼く肉……とかく、大きめの鍋がキッチンに登場する季節です。置いてあるだけでインテリアになるヴィンテージ鍋は、そのままテーブルに並べるのを想像しても美しいと思いませんか? 世界でも、イタリア、パリのライフスタイルショップ「メルシー」に続き、日本でも一般発売が先行スタートしている美しい鍋、早めに手に入れたいものです。(北條芽以)
アスプルンド
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