イギリスと言えば「紅茶の国」だが、コーヒー関連ビジネスも拡大の一途。ロンドンにはうまいコーヒーに力を入れたカフェがひしめいているが、受刑者の社会復帰を支援するカフェ「レデンプション（贖罪）・ロースターズ」の評判がいい。
大学の同級生だったマックス・デュビエルとテッド・ロスナーが2016年に創業。刑務所内に焙煎所を構え、受刑者に焙煎とバリスタ訓練を行っている。手に職がない元受刑者の再犯率は5割以上と言われており、同社は希望者に出所後のコーヒー業界への就職斡旋も行うなど、再犯抑止に積極的だ。カフェの他、5月には金融街にスタンドが開店した。長くプロジェクトを見守りたい。

イギリスのサッカーシーズンがついに到来！　いよいよ8月からイングランド・プレミアリーグが開幕する。注目チームのひとつは前シーズン3位、チャンピオンズリーグにも初決勝進出を決めた北ロンドンの老舗チーム、トッテナム・ホットスパーFC。今年は4月に完成したホームスタジアムで開幕を迎える予定だ。
62,062人という全英2位の収容人数を誇る新スタジアムは、竣工を1年延期し総工費は約8億5,000万ポンドにまで膨らんだ。しかしそれだけに充実した空間に。ピッチと客席との距離が近く、施設内完全キャッシュレスを導入するなど、サポーターの評価も上々だ。新スタジアムがトッテナム59年ぶりの優勝への追い風となるか?!

百貨店やホテルの屋上に次々とバーやレストランが誕生し、パリではルーフトップが大流行。なかでもこの夏注目の新名所は、南パリのヒップスターが集まる巨大ルーフトップ「ル・ジャルダン・シュスパンデュ」。9月8日までの期間限定だ。
場所は、パリ市南端に位置する見本市会場のパーキングビル。3500㎡のスペースに3つのバーとステージを設置し、デッキチェアを並べ、グリーンをあしらった。メニューにはベジタリアンのシェア用プレートやオーガニックティーが並び、カップはリサイクルするなどカジュアルな中にもヘルシー&エコが垣間見えるのがいまの気分。パリの空を染める夕暮れをつまみに、グラスを傾けてみては?

交通渋滞にあえぐパリで、2018年6月に上陸したフリーフローティングの電動キックボードが大人気。いまやその規模は12社2万台におよぶ。しかし路上に放置されてベビーカーや高齢者の通行を妨げる他、歩道ではスピード走行が歩行者に危険、との批判の声を受け、パリ市は今年から規制を強化している。
今年1月からは歩道での走行と駐車が禁止になり、7月からは公園でも利用禁止に。制限時速は20km/h。ヘルメットの着用も推奨されている。しかし今度は車道を走るキックボードの対車両事故が相次ぎ、6月には初の死亡事故も起きた。市はついに、運営会社を3社に絞ると発表した。乱立状態に待ったをかける姿勢だ。

バルセロナの南沖約200kmに位置するマヨルカ島から世界に発信するシューズブランド「カンペール」。その新店として、高級ブランドが立ち並ぶバルセロナの目抜き通り、パセッチ・ダ・グラシアにオープンした空間が、建築好きの間で話題になっている。内装を手がけたのは、新国立競技場の設計も担う隈研吾。その土地に根付いた素材を巧みに用いることでも知られる彼が今回選んだのは、「カラタン・ヴォールト」と言われるカタルーニャの瓦だ。日本でよく使われる光沢のある瓦とは異なり、塗装を施さないマットで丸みを帯びた瓦を使用。壁からディスプレイ棚、試着用のベンチまでこだわり抜いた空間は、買い物客を特別な世界に誘ってくれる。