市の認定付き、幻のパリのハムはいかが?
髙田昌枝 パリ支局長

市の認定付き、幻のパリのハムはいかが?

パリ市の認定プレート。「ファブリケ・ア・パリ」とは文字通り、パリ産の意味。photograph by Olivier Bardina

ご当地産がブランド化する昨今、パリ市が「メイド・イン・パリ」なモノをラベル化。昨年末に初の募集を行い、アートや食、テクノロジーなどの分野で、230を超える職人や企業が正式認定を受けた。 

その一軒が、フランク・ルロンのハムの店。厳選した豚のもも肉の骨を取り、布に包んでブイヨンで18時間茹でる「ジャンボン・ド・パリ」をつくる、唯一の認定業者だ。このハム、“パリのハム”という名称ながら、いまや市内でつくる店は少ないとあって、認定のニュースはメディアでも話題に。この道33年の店主による味わいは、塩分控えめのしっとりした美味。「認定を受けて嬉しいのは、お得意さんたちの誇らしげな顔」だそうだ。

店主のフランク・ルロン。photograph by Olivier Bardina

ジャンボン・ド・パリは、下ごしらえから店頭に出るまで1週間の手間暇をかけてつくられている。photograph by Olivier Bardina

Au Fin Gourmet

124, rue du Faubourg Saint Antoine 75012 Paris 
TEL:01-43-43-60-83 
LEDRU-ROLLIN 
営業時間:8時30分~19時30分(火~金) 8時~20時(土) 
定休日:月、日 
www.afg75.fr

認定業者の発表はウェブ ( www.paris.fr ) で行われる。

市の認定付き、幻のパリのハムはいかが?