ミラノ・デザインウィーク2018で人々に感動を与えた「グランドセイコー...

ミラノ・デザインウィーク2018で人々に感動を与えた「グランドセイコー」のインスタレーションが、東京で初公開されます。

文:Pen編集部

ミラノ・デザインウィークでの『”THE FLOW OF TIME”(ザ・フロー・オブ・タイム)』の展示風景。今回の東京での開催に合わせ、映像に新たなセクションを加えています。

今年、ミラノ・デザインウィークで初めて展示を行い、好評を博した「グランドセイコー」。そのインスタレーション『THE FLOW OF TIME(ザ・フロー・オブ・タイム)』が、2018年10月27日まで、polygon 青山で披露されています。

このインスタレーションを生み出したのは、気鋭のデザイナー、吉泉聡が率いるタクトプロジェクト。グランドセイコーが独自に開発した、針を流れるように動かすムーブメント「スプリングドライブ」に着想を得て、グランドセイコーの「時間とは、刻むものではなく流れるもの」という哲学をオブジェ作品『Approach to TIME.(アプローチ・トゥ・タイム)』で表現しました。12個のアクリルのオブジェの中には、それぞれにスプリングドライブを構成する200もの部品が封入されています。オブジェが右から左に移るにつれ、部品がだんだんと組み上げられる様子を再現、最後のオブジェの内部では完成したムーブメントが実際に動いています。また会場内のモニターでは、CG ディレクターの阿部伸吾がつくり出した”時”に焦点を当てた映像作品『Kizamu / Nagareru(キザム/ ナガレル)』を放映。高い精度で時を「刻む」ことを追求した結果、自然と同化する「流れる時」へと回帰したスプリングドライブの進化の過程を映像で表しました。オブジェと映像のふたつが相まって「ザ・フロー・オブ・タイム」の世界観を完成させているのです。

ぜひ会場に足を運んで、ミラノで世界の人々から感動の声が上がった、流れる「時」を感じてください。

『アプローチ・トゥ・タイム』をつくり上げた吉泉聡。吉泉はネンド、ヤマハなどを経て2013年にタクトプロジェクトを共同設立。2017年にはデザインマイアミのデザイナーズ・オブ・ザ・フューチャーに選ばれるなど、世界からの評価も高まっています。

『キザム/ナガレル』を手がけたCGディレクターの阿部伸吾。映像のみならず映像投影に関わる空間演出、インタラクティブ作品、インスタレーション、さらにはファッションショーや舞台における映像演出など、メディアの形にとらわれない作品を多く手がけています。

『ザ・フロー・オブ・タイム』
開催期間:2018年10月20日(土)~10月27日(土)
開催場所:polygon 青山
東京都港区北青山3-5-14 青山鈴木硝子ビル B1F
開場時間:10時30分~19時30分
会期中無休
www.grand-seiko.com/jp-ja/special/milandesignweek/2018/tokyo

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