新進陶芸家の器を見に、土日限定の店へ!
STOCKHOLM ストックホルム

新進陶芸家の器を見に、土日限定の店へ!

文: 机 宏典

「日用品として使ってほしい」と語るサンデリウス。最近は、ろくろでつくった陶磁器も手がけ始めた。1点150〜900SEK photograph by Hironori Tsukue

ストックホルムの陶芸家の多くは、学校卒業後、工房をシェアしたりアシスタントをしたりしながら活動する。家賃の高騰により、自分の工房をもつのが困難なためだ。先日、見事その夢を果たしたのが、6年間ディスプレイの仕事をしながら制作を続けてきたヨエル・サンデリウス。市内に、週末はショップとして営業する工房「ヴェッセル」をオープンした。彼がつくるのは、薄い鉄の鋳物のような風合いが美しい、マットでザラつきのある陶磁器。型から外して乾燥させる工程で、湿度の変化により個体差が生じ、一つひとつ表情が異なり味わい深い。セレクトショップでの取り扱いも決まり、今後活躍が期待される注目作家、ぜひ彼の店でチェックを。

Vessel

Cedergrensvägen 39, 126 36 Hägersten 
最寄り駅:TELEFONPLANT 
営業時間:12時〜16時 
定休日:月〜金
www.joelsandelius.com

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