サッカーと歴史を知る、ヘルタ創立125年展。
河内秀子 ライター

サッカーと歴史を知る、ヘルタ創立125年展。

1980年代の熱狂的サポーターのベスト。「壁も俺たちを分断できない」など名セリフを刺繍したワッペンが。photographs by Gianni Plescia

近年、日本人選手も活躍するプロサッカーリーグのブンデスリーガ。そのベルリンのチーム、ヘルタが創立125周年を迎え、それを機に激動の歴史を振り返る展覧会『首都サッカー』を開催している。1892年に結成され、1926~31年に6度のドイツリーグ決勝進出という黄金時代を迎えたヘルタ。その後は第二次世界大戦など複雑な歴史に翻弄された。 

展示では、写真や映像を交えて当時を年代順に追っていく。なかでも冷戦時代に東ベルリンで創立されたチーム、FCウニオンとの壁を越えての交流は、ファンの証言も紹介されており興味深い。強豪とは言えないのに、なぜファンとの絆が強いのか? 

展示を見ると、サッカー愛の秘密が理解できる。

選手のロッカールームを再現した展示。photographs by Gianni Plescia

1903~44年まで使われていた優勝杯。第二次世界大戦後に行方不明になっていたが、壁が崩壊した後、東ベルリンで見つかった。photographs by Gianni Plescia

Museum Ephraim-Palais

Poststrasse 16, 10178 Berlin 
TEL:030-24002-162 
ⓊKLOSTERSTRASSE 
開催期間:~2018年1月7日
開催時間:10時~18時(火、木~日) 12時~20時(水) 
定休日:月 
入館料:6ユーロ
www.hauptstadtfussball.berlin

サッカーと歴史を知る、ヘルタ創立125年展。