A .ランゲ&ゾーネ、最長12時間を計測する究極のラトラパント
トリプルスプリット(左)
手巻き、18K WG、ケース径43.2㎜、ケース厚15.6㎜、ストップセコンド機能付きスモールセコンド、トリプルラトラパント機能、フライバック・クロノグラフ、パワーリザーブ約55時間、アリゲーター革ストラップ、世界限定100本。139,000ユーロ(参考予価、9月以降発売予定)
1815 “ウォルター・ランゲへのオマージュ”(右)
手巻き、18K YG、ケース径40.5㎜、ストップセコンド機能、始動・停止機能付きジャンピングセンターセコンド、パワーリザーブ60時間、アリゲーター革ストラップ、世界限定27本。¥5,767,200(予価、9月以降発売予定)
最高級時計のつくり手であるA.ランゲ&ゾーネは、また複雑機構の可能性を無窮に追い詰めていくブランドでもある。その真骨頂を示す新作が「トリプルスプリット」。どこにも同じものが存在しない、時・分・秒の3レベルを網羅するスプリットセコンド・クロノグラフ(ラトラパント)である。
ラトラパントのスプリット針は通常、秒針の1本だけ。クロノグラフ秒針と重なって動き、ボタン操作で単独停止。計測を進めながらも途中タイムが確認できる高度な機構だ。それがA.ランゲ&ゾーネにより、30分積算計もスプリット化した「ダブルスプリット」に進化したのが2004年。誰も追随できないクロノグラフの独走は今年、12時間積算計のスプリット化に進んだ。12時間までの2つのタイムを比較できる画期的な機能は、未知の用途を切り開く。たとえばトライアスロンのような長丁場でのタイム差も、正確に把握できるのである。
メモリアルな新作は「1815 “ウォルター・ランゲへのオマージュ”」である。1年前に急逝したブランド再興の祖に捧げられたのは、機械式でありながら1秒ごとに進むジャンピングセコンド機構を装備した、特別な「1815」モデル。この複雑機構はウォルターの曽祖父が発明し、祖父が実用化した、ランゲ家のヒストリーに特別な意味をもつものだ。