原点回帰を唱える時計メーカーが多かった中、最も象徴的だったのがIWCの「ダ・ヴィンチ」コレクションではないでしょうか。1980年代を代表するデザインコードを取り入れ、新作では丸形のエレガントなケースを採用。これまでのトノー型から、今後のブランドの顔としてクラシックなフォルムに立ち返りました。
その中でも「ダ・ヴィンチ・オートマティック」は、ブランドがもつレガシーを現代に継承するデザインとなっています。デザイナーのクリスチャン・クヌープは「ポートフィノ37mmに続いて、IWCがつくる女性用時計の伝統を新たに構築したい」と語るように、男性サイズの40mm、42mm、43mm、44mmに加えて、女性向けとして新たに36mmのサイズが仲間入りしました。
日本人男性にふさわしいサイズ感のモデルが、40mmの「ダ・ヴィンチ・オートマティック」。60万円代のアクセシブルな価格帯はもちろん、シルバーメッキの文字盤にゴールドのアプライドインデックスを採用し、新作の中でも特に優れた一本です。自社製のケースは歪みが少なく、リューズまわりもガタのない、とても美しい仕上げとなっています。またラグは可動式なっており、その着け心地のよさも完成度の高さを感じさせます。
ストラップはイタリアのシューズメーカー、サントーニ社製のアリゲーターストラップを採用している点を見逃せません。エレガントなだけでなく、クラフトマンシップを感じさせるつくりとなっており、佇まいはドレッシーそのもの。シンプルな三針モデルはどんなオケージョンにも対応しやすいので、ぜひとも手にしておきたい腕時計といえるでしょう。(文:Pen編集部)
●問い合わせ先/IWC TEL 0120-05-1868