“やわふわ”がクセになる、冷たい博多うどんを知っていますか?

Pen8/15号連動企画 もっと知りたい「おいしい東京」

暑さが続くこの季節。ツルリと喉越しのいい冷たい麺が恋しくなります。麺好きならずとも、そのバリエーションは知っておきたいところ。全国各地の食が集まる東京では、うどんひとつとっても、讃岐、稲庭、氷見、伊勢、五島、武蔵野、吉田……、各地方の個性豊かな一杯が味わえます。
そんななか、東京では流行らないといわれてきた博多うどんが、じわじわとブームになっています。有楽町の東京交通会館に店を構える「博多うどん よかよか」では、熱心なうどんラヴァーがかけつけ、ランチタイムに行列ができることもしばしば。夕方からは、立ち飲み目当ての客で賑わい、最後を博多うどんで〆る、という楽しみ方が通な模様です。
讃岐うどんとは正反対で、コシがなくやわらかで、ふわふわの儚い食感の博多うどん。初めて口にすると、「こんなうどんがあるとは!」と、衝撃を受けてハマる人も多いそうです。いま食すべきは、暑さとともに人気が高まる冷やしメニュー。実は、本場の博多では基本的に温かいうどんだけで、冷たいうどんは邪道なようですが、東京だからこそ味わえる「冷やかけカボスうどん」も「冷やしうどん」も、存分に博多うどんの魅力が体感できるんです。冷たいだしにやわふわな食感のうどん。この夏は、博多うどんで涼みましょう。

冷やかけカボスうどん ¥600

大分県産のカボスをスライスし、円を描くようにのせた涼やかな一杯。使用するだしにもあらかじめカボスを浸しているため、柑橘類の爽やかな香りが漂い、すっきりとした味わいに。

冷やしうどん ¥500

ネギ、天かす、大根おろしなどシンプルな具材をのせた冷たいうどん。透き通っただしは甘みとコクのある味わいで、温かいうどんよりも若干濃いめの仕上がりになっています。

そもそも、博多うどんってどんなもの?