京都で出合う暮らしの道具に魅せられて。
第1回 古い道具編
1200年の歴史を誇る京都。長きにわたって、文化と芸術の中心地であったこの街には、いまなお多彩な伝統工芸や職人技が深く根づいています。デザインや機能性、佇まいなど、男心にグッとささる本物の道具を探すなら、世界中のどこよりも京都がいちばん。老舗の名店から、職人のオンリーショップ、若き店主の新店など、バリエーションもさまざま。Pen Onlineでは、京都のひとり旅でぜひ訪れてほしい、お薦めの道具とインテリアの店を紹介します。京都らしい哲学と美意識にあふれる店揃いで、センスを磨けること間違いなしです!
写真・蛭子 真 文・小長谷奈都子Soil
フィンランドを中心に北欧、東欧のヴィンテージアイテムを扱うショップが、南禅寺近くから仁王門通へと移転。店主は、京都育ちで、高校生時代から骨董市に通い、古い道具に親しんできた仲平誠さん。「時代や国に関係なく、経年変化の味わいが好き。フォルムや質感を大事にしています」。名のあるブランドの器やグラスから、生活に寄り添う道具、ユニークなオブジェ、懐かしい玩具など、そのおメガネにかなったアイテムが店内に心地よく並んでいます。買い付けは年に4、5回。陶器やリネンなど手仕事のいいものが多く残る東欧に、いま注目しているそうです。
静かな住宅街にあり、オープンは毎週土曜のみ。店主が、ある陶芸家の器をきっかけに、自分の好きなものだけを生活に取り入れたいと、少しずつ古い道具を買い集め、ついには店を構えるまでになった隠れ家的一軒。「作家や年代など意識せず、佇まいがいいものを選んでいます」。そんなニュートラルな視点で集められた道具はどれも物語を感じさせるものばかり。店主の穏やかな人柄と相まって、店全体がやわらかい独特の雰囲気に包まれています。器やガラス、手芸用品、玩具などに混じって、書き損じの封筒や白黒写真など、不思議な存在感を放つものとの出合いがあります。
古い道具
京都府京都市北区等持院南町68-1
営|11時〜17時
休|月〜金、日(土曜のみの営業)、ほか不定休あり
☎|なし
京都府京都市北区等持院南町68-1
営|11時〜17時
休|月〜金、日(土曜のみの営業)、ほか不定休あり
☎|なし
PARABOLA
家具の街・夷川通に店を構える、ヴィンテージ照明と古道具の店。一歩足を踏み入れると、店内を埋め尽くさんばかりの照明の数に圧倒されます。「アメリカ、ヨーロッパの1920~70年代のインダストリアルものがメイン。メーカーで選ぶのでなく、おもしろいもの、見たことがないものを常に探しています」 と、店主の大西勇気さん。テーブルランプやウォールランプのほか、船舶用ランプや劇場のスポットライトなど珍しい照明も並びます。素材もガラス、陶器、鋳物、メタルなどさまざま。修理やメンテナンス、セミオーダーにも対応可能で、骨董店や内装関係、店舗オーナーなどプロの来店も多いとか。
Antiques & Art Masa
骨董のみならず、スペースデザインの分野で各方面からひっぱりだこのMasaさんのギャラリー的ショップ。下鴨神社近くのマンションの一室、地下への階段を下りると、骨董の器や花器、岸野寛、辻村塊といった若手作家の酒器、オリジナルの調度品などが、古材を使った家具や土壁の空間にセンスよく並んでいる。「自然の中に身を置くことで癒しを感じるような方に共感してもらえるのでは」。セレクトの基準はお酒やお茶を飲む時に楽しむ道具や、花を添え遊べる道具だといいます。技術やものに新しい用途や価値観を与える、“見立てのセンス”を、ぜひ目撃してください。
アンティーク&アート マサ
京都府京都市左京区下鴨松原町29 I MUSEE102
不定休
☎|075-724-8600 www.art-masa.com
※来店時は電話かメールinfo@art-masa.comにて事前に問い合わせを。
京都府京都市左京区下鴨松原町29 I MUSEE102
不定休
☎|075-724-8600 www.art-masa.com
※来店時は電話かメールinfo@art-masa.comにて事前に問い合わせを。