アウトドアをルーツにもつ機能的でお洒落な注目ブランド「スノーピーク」。本誌では紹介しきれなかったアパレルウエアの名作を、特別レポートでお届けします！

「アスレジャー」という最近誕生したファッション用語をご存知ですか？ 「アスレチック」＋「レジャー」の造語で、アメリカを中心に世界に広がっているファッションスタイルを言い表しています。スポーツウエアを日常に取り入れる感覚ですが、このテイストにジャストフィットするのが、アウトドアをルーツにもつ「スノーピーク」。Pen本誌に掲載されていないスグレモノアイテムを探しに、再び表参道のショップを訪れました。

スノーピーク 表参道のエントランス

スノーピークは、日本発祥のキャンプ用品・アウトドア用品ブランドとして長い歴史があります。ですが、アパレルラインは2016年春夏でまだ４シーズンめ。にもかかわらずもう高い人気を得ているのですから、Pen Onlineでも紹介せねば！ というワケで、追加取材してきました。本誌未掲載のアイテムをどーんとお届けします。

ジャケット ￥41,040

素材に詳しい企画チームの菅 純哉さんが手に持つアイテムは、ハンティングジャケットをベースにしたアウター。街中でもアウトドアでも、真夏までさらりとTシャツの上に羽織れるコットンジャケットです。丸みのある大きなフラップが、ハードになりがちなハンティングウエアの印象をソフトに和らげています。菅さんが機能を解説します。
「ベンタイルコットンという高密度な織りの生地を使っていて、高い撥水性や防風性があります。雨の日にこれを着る人は少ないかもしれませんが、急な雨降りにも対応する安心感のある服に仕上げました。ポケットの多さも特長で、アウトドアでなら内側のポケットに小物類を収納してテントの中に吊り下げておけば、収納ケース代わりにも使えちゃいます」
まさに、着られる（そして洒落てる）道具なのです。

パーカ ￥73,440

スノーピーク 表参道の店長、杉山亮一さんが着用したジャケットも、優れた機能が満載。
「これぞ、キャンプ用品をルーツにもつスノーピークならではの一着」
と、前述の菅さん。大きな機能は２種類あります。１つめは、悪天候への対応。「スリーレイヤー」と呼ばれる、３種類の素材を重ねた生地を使い、防水性や防風性が高められています。縫い目も内側からシール加工されており、水の侵入をシャットアウト。２つめの機能は、火に強いこと！　難燃性の特殊繊維「ビニロン」と綿を交織した生地を表地に使ったことで、キャンプの焚き火や料理用のコンロにも安心して近づける仕様になっています。スリムで洗練されたシルエットをもつミリタリー調ジャケットは、都会でも見栄えがするデザイン。つい袖を通してしまう愛用品になるでしょう。