チタン製モデルが描く、
新しい高級時計の姿。
マリーン 5517(右)
自動巻き、チタン、ケースバンドにフルート装飾、ケース径40㎜、サンバースト装飾のスレートグレー仕上げゴールドダイヤル、日付表示、針とインデックスに蓄光塗料、パワーリザーブ55時間、シースルーバック、ラバー製ストラップ、100ⅿ防水。¥2,160,000(予価、今秋発売予定)
マリーン・クロノグラフ 5527(左)
自動巻き、18Kホワイトゴールド、ケース径42㎜、30分積算計、12時間積算計、スモールダイヤル、日付表示、針とインデックスに蓄光塗料、パワーリザーブ48時間、シースルーバック、100ⅿ防水。¥3,952,800(予価、今秋発売予定)
今年のブレゲは「マリーン」のコレクションが大充実した。機能では3針、クロノグラフ、アラーム。素材はホワイトゴールド、ローズゴールド、チタン。ストラップはラバーとアリゲーターレザー。それらを組み合わせると最大限18種類となる。
注目は、いままでアヴィエーションウォッチの「タイプⅩⅩⅠ」以外には採用された前例がないチタン素材が登場したことだ。その新作の一本「マリーン 5517」は、軽やかに腕にフィットする装着感が新鮮だ。チタン製モデルだけのサンバースト装飾のスレートグレー仕上げ文字盤には、シリーズ共通のローマ数字のインデックス。シンプルながらていねいなつくり込みだ。上品でハイスペック、スパルタンな100m防水性能を備えた、海のイメージを貫く高級腕時計である。
一方、ホワイトゴールド製の「マリーン・クロノグラフ 5527」のフェイスは、インダイヤルのゾーンも含めて全体に手彫りギョーシェ装飾で仕上げられている。昨年登場したとびきりの複雑モデル「マリーン エクアシオンマルシャント 5887」で採用された、波模様のモチーフを施したブルー文字盤は、それだけでも目を惹く。文字盤と針はゴールド製、シースルーバックから見られるローターもDLC仕上げのゴールドだ。
今年から「マリーン」は、秒針のカウンターモチーフを一新した。エンドを逆三角形に切り抜く単色フラッグの形状は、海上輸送やヨット競技で使われる国際信号旗の“B旗”である。ブレゲの頭文字を海の時計「マリーン」に移植する洒落た趣向だ。