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ウブロ MP-05 ラ・フェラーリ サファイア
驚愕の50日間スーパーパワーリザーブ&トゥールビヨンを、透明なサファイアクリスタルのケースに搭載!
これはエジプトで発掘されたツタンカーメンの黄金のマスク、それとも新種の脊椎動物でしょうか? ウブロが2013年に発表した「MP-05 ラ・フェラーリ」は、見る人にさまざまなイマジネーションをかきたてる独創的な外観に加え、50日間というスーパーロングパワーリザーブとトゥールビヨンを搭載して世界を驚愕させました。そして2016年、この独創的なムーブメントを無色透明のサファイアクリスタルのケースに搭載し、複雑な機構をあますところなく見られる新作が登場しました。
7つのサファイアクリスタル・ブロックから7つのパーツを切り出す作業だけで600時間以上。サファイアクリスタルはダイヤモンドに次ぐ硬度をもつため、その成形加工は困難だったそうです。ポリッシュと無反射コーティングで仕上げられた美しいケースだけでも宝石と呼ぶべき価値があります。
また、このケースの中央には主ゼンマイ(動力ゼンマイ)を収めた香箱(バレル)が何と11個! これら11個の香箱が背骨のように並んで連携することで、驚異的な50日間のスーパーロングパワーリザーブを実現しました。電池式のクォーツでも光発電でもない機械式時計にもかかわらず、余裕をみて6週間に1度巻き上げるだけで動き続けてくれるのです。
この背骨のようなシリンダーの右側にあるデジタルの数字が時間と分を、左側にある数字がパワーリザーブの残日数を表示。シリンダーのエンドにあたる手首側にトゥールビヨンがあり、通常はダイヤルに合わせて水平に置かれるところを直立(垂直)させています。トゥールビヨンに連動して回転するディスクが、やはり数字で秒を教えてくれるので、針が1本も使われていないことも隠れた特徴といえるでしょう。
モデル名に「フェラーリ」とあるように、世界的に有名な超高級スーパーカーに敬意を表して開発。ウブロの時計師やデザイナーと、フェラーリのデザインディレクター、フラヴィオ・マンツォーニ氏との緊密でクリエイティブなコラボレーションによって、このようにメカニズム、デザインともに並外れた傑作が誕生したそうです。
時計のゼンマイを巻き上げる専用工具も、F1レースでタイヤ交換時に使うパワードリルを模しており、時計好きはもちろんクルマ好きにも強烈な魅力を感じさせる世界限定20本のコレクターズアイテムです。
ケースは7つのサファイアクリスタルを組み合わせて構成。どんな角度からも内部のムーブメントが見られる。ムーブメントを構成するパーツの数もウブロでは最多の637個。
今回のコメント
パトリック・ホフマン
ユリス・ナルダンCEO
公認会計士としてキャリアをスタートさせ、アメリカ留学を経て、91年にスイスに帰国、オリスへ入社。マーケティング業務などを担当。99年にユリス・ナルダンに入社。セールス・マーケティングのバイスプレジデントなどを経て、2011年にCEO就任。