日産自動車、伝説の名車を振り返る。【スカイラインGT-R編】

日産自動車、伝説の名車を振り返る。【スカイラインGT-R編】

写真:谷井功 文:清水雅史(モンキープロダクション) 協力:日産

日本車のヴィンテージを語るときに欠かせないメーカーといえば「日産自動車」だろう。戦前の「フェートン」からレーシングカー「R91CP」まで7台の「伝説の名車」を紹介する。今回は“無敵”のツーリングカー、「スカイラインGT-R」が登場。

スカイラインGT-R(グループA) | 年式:1991年 | 型式:BNR32 | 全長:4545mm | 全幅:1755mm | 全高:1320mm | ホイールベース:2615mm | トレッド(前/後):1610/1530mm | 車両重量:1250kg以上 | エンジン:RB26DETT型 水冷直列6気筒DOHC4バルブ・ツインターボ | 排気量:2568cc |最高出力:405kW(550PS)/7600rpm | 最大トルク:490N・m(50.0kgm)/6000rpm |サスペンション(前/後):マルチリンク/マルチリンク|ブレーキ(前/後):ベンチレーションディスク/ベンチレーションディスク | タイヤ:265-700-18

国内だけでなく海外でも圧倒的だった「進撃のツーリングカー」

国内ツーリングカーレースの最高峰 グループAカテゴリーにおいて、29連勝という金字塔を打ち立てた「スカイラインGT-R」。その快進撃は1990年に始まった。市販車は89年から日本国内でのみ販売、正式には輸出されなかったが、実は国内だけでなく海外のレースでもその強さを見せつけている。ここで紹介するグループA仕様は、ル・マン、デイトナとともに世界三大24時間レースとして知られるスパ・フランコルシャン24時間レース(通称:スパ24時間)において、91年に総合優勝を果たした25号車を再現したマシンだ。

GT-Rの強さの秘密は、その出自にある。戦いの晴れ舞台、グループAクラスは、許される改造範囲が狭いためベース車両の基本性能が重視された。そこで運動性能を追求したR32型スカイラインを骨格にして、勝つための先進技術が、市販モデルの段階から盛り込まれたのである。

ゼッケン用の照明やドアミラーの識別灯なども参戦車両と同じパーツで再現。GT-RのグループAマシンは、オーストラリアでも優勝。グループNにおいては、英国やスペインの選手権でチャンピオンを獲得した。

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