持っているだけで自慢できる、個性的なインスタントカメラ...
VOL
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写真:遠藤 宏 文:和田達彦
ライフスタイル提案型の家電店として、研ぎ澄まされたセレクトや企画性に注目が集まる二子玉川 蔦屋家電。そこでプロダクトとユーザーをつなぐ役割を担うのが、個々の製品やジャンルに精通したコンシェルジュたち。そんな彼らに疑問を投げかけ、心を満たすプロダクトを導き出すのがこの企画。今回は、個性的な限定モデルのインスタントカメラについて聞きました。

持っているだけで自慢できる、個性的なインスタントカメラを教えて!

音楽・文具フロア担当コンシェルジュ:山口史朗さん。外資系CDショップでのMDや大手家電量販店で勤務経験をもつ。豊富な知識や経験に基づいて、技術革新が日進月歩で進む家電の理解を深め、的確な商品を選ぶための好アシストをしてくれる。「親身な姿勢の接客」が信条。

「印画紙を兼ねた専用フィルムを使って、撮影した直後に現像&プリントを行うインスタントカメラのメリットは、まずは撮ってすぐに写真をプリントで見られるということ。その点でパーティーなどで活躍してくれます。また、写真の鮮明度は通常のフィルムカメラやデジタルカメラに及ばないのですが、そのふわっとした写りが独特の味となり、アート感覚の写真撮影を手軽に楽しめるということで人気があります。インスタントカメラの代表格といえば、現在では富士フイルムのチェキシリーズですが、ほかにも個性的なインスタントカメラがあります。今回は、それらの中から限定モデルのみをピックアップしてご紹介します。首から下げているだけでも注目を集めること間違いなしですよ」

sacai×Polaroid™Originalsの「SX-70限定モデル」(折りたたみ時W10×H2.5×D22.9cm)¥118,800(税込)。重量793グラム。カラーはブルーとレッドの2色

「インスタントカメラの元祖といえば、米国ポラロイド社。かつては『ポラロイド』がインスタントカメラの代名詞的な存在でした。ポラロイドは1940年代にインスタントカメラを開発し、1960年代以降さまざまなモデルを発売してきましたが、なかでも名機として有名なのが、1972年に発売された『SX-70』です。このSX-70の復刻モデルが、2018年10月27日から蔦屋家電をはじめとした一部店舗で限定販売されています。ファッションブランドsacai(サカイ)とPolaroid™Originalsのコラボによって生まれたこのSX-70は、70年代に製造されたカメラをオーバーホールして組み上げたうえでカスタマイズしたもの。そのため三脚穴などを含め、ボディの仕上がりに個体差があるのですが、そこが逆にコレクター心がくすぐられますね。もちろん完璧に動作しますし、SX-70用のフィルムも1パック8枚入りで¥2700前後で販売されているので実際に使って楽しめます。新規生産品でないためもあって個数は非公表なのですが、在庫は僅少となっていますので、興味のある方はお早めにお買い求めください」

Polaroid™Originalsの「OneStep 2 i-Type Camera Mint Eddition」。(W11×H9.5×D15cm)¥19,440(税込)。重量460グラム。

「米国ポラロイド社は2000年代にポラロイドフィルムおよびカメラの製造を終了してしまいましたが、ファンの要望に応えて、オランダのインポッシブル社が同規格のフィルムの製造を継続していました。その後インポッシブルは2017年に『Polaroid™Originals』と社名を変更し、アナログインスタントフィルムとしてのポラロイドブランドを復活。そして同時に新しいポラロイドカメラを発売しました。それがこの『OneStep 2』。1977年に登場した『OneStep 』のノスタルジックなデザインはそのままに、現代に合わせて操作性をアップグレードしたモデルです。SX-70の場合はバッテリー内蔵のフィルムを使用しますが、OneStep 2は本体にバッテリーが内蔵されていて、フル充電で約60日間可動。充電はUSB経由で行います。フィルムはiタイプカメラ用の専用フィルムのほか、ポラロイド600用フィルムが使え、ともに1パック8枚入りで¥2500前後で販売されています。さて、OneStep 2のボディカラーは白と黒の2色ですが、蔦屋家電ほか一部店舗では、2018年6月から限定色のミントカラーモデルを販売しています。レトロ感が強調されるポップなカラーが魅力です」

写真左がライカの「ゾフォート LimoLand by Jean Pigozzi」(W12.4×H9.4×D5.8cm)¥49,680(税込)。重量305グラム。また写真右は2018年10月から加わった新色のブラック。新色にはこのほかピンクも登場。これまでのホワイト、ミント、オレンジとともに¥36,180(税込)。

「最後にご紹介するのは、ライカ『ゾフォート』の特別限定モデルです。高級カメラメーカーのライカが手がけたインスタントカメラであるゾフォートの魅力については、この『家電のホンネVOL.17』でもご紹介していますが、こちらは写真家として、また実業家やアートコレクターとしても知られるフランス系イタリア人のジャン・ピゴッツィとのコラボモデル。ボディにはピゴッツィがが立ち上げたファッションレーベル『LimoLand』のロゴ『Mr. Limo』が大胆にあしらわれています。またこの特別限定モデルには、『Mr. Limo』のロゴを配したArtisan&Artist製のストラップと、カラーフィルム20枚分のダブルパックがセットになっています。おなじみのライカの赤丸ロゴに加え、ユニークでカラフルなボディデザインが人目を引きそうですね」

●二子玉川 蔦屋家電  TEL:03-5491-8550 https://store.tsite.jp/futakotamagawa/

持っているだけで自慢できる、個性的なインスタントカメラ...