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持っているだけで自慢できる、個性的なインスタントカメラを教えて!
「印画紙を兼ねた専用フィルムを使って、撮影した直後に現像&プリントを行うインスタントカメラのメリットは、まずは撮ってすぐに写真をプリントで見られるということ。その点でパーティーなどで活躍してくれます。また、写真の鮮明度は通常のフィルムカメラやデジタルカメラに及ばないのですが、そのふわっとした写りが独特の味となり、アート感覚の写真撮影を手軽に楽しめるということで人気があります。インスタントカメラの代表格といえば、現在では富士フイルムのチェキシリーズですが、ほかにも個性的なインスタントカメラがあります。今回は、それらの中から限定モデルのみをピックアップしてご紹介します。首から下げているだけでも注目を集めること間違いなしですよ」
「インスタントカメラの元祖といえば、米国ポラロイド社。かつては『ポラロイド』がインスタントカメラの代名詞的な存在でした。ポラロイドは1940年代にインスタントカメラを開発し、1960年代以降さまざまなモデルを発売してきましたが、なかでも名機として有名なのが、1972年に発売された『SX-70』です。このSX-70の復刻モデルが、2018年10月27日から蔦屋家電をはじめとした一部店舗で限定販売されています。ファッションブランドsacai(サカイ)とPolaroid™Originalsのコラボによって生まれたこのSX-70は、70年代に製造されたカメラをオーバーホールして組み上げたうえでカスタマイズしたもの。そのため三脚穴などを含め、ボディの仕上がりに個体差があるのですが、そこが逆にコレクター心がくすぐられますね。もちろん完璧に動作しますし、SX-70用のフィルムも1パック8枚入りで¥2700前後で販売されているので実際に使って楽しめます。新規生産品でないためもあって個数は非公表なのですが、在庫は僅少となっていますので、興味のある方はお早めにお買い求めください」
「米国ポラロイド社は2000年代にポラロイドフィルムおよびカメラの製造を終了してしまいましたが、ファンの要望に応えて、オランダのインポッシブル社が同規格のフィルムの製造を継続していました。その後インポッシブルは2017年に『Polaroid™Originals』と社名を変更し、アナログインスタントフィルムとしてのポラロイドブランドを復活。そして同時に新しいポラロイドカメラを発売しました。それがこの『OneStep 2』。1977年に登場した『OneStep 』のノスタルジックなデザインはそのままに、現代に合わせて操作性をアップグレードしたモデルです。SX-70の場合はバッテリー内蔵のフィルムを使用しますが、OneStep 2は本体にバッテリーが内蔵されていて、フル充電で約60日間可動。充電はUSB経由で行います。フィルムはiタイプカメラ用の専用フィルムのほか、ポラロイド600用フィルムが使え、ともに1パック8枚入りで¥2500前後で販売されています。さて、OneStep 2のボディカラーは白と黒の2色ですが、蔦屋家電ほか一部店舗では、2018年6月から限定色のミントカラーモデルを販売しています。レトロ感が強調されるポップなカラーが魅力です」
「最後にご紹介するのは、ライカ『ゾフォート』の特別限定モデルです。高級カメラメーカーのライカが手がけたインスタントカメラであるゾフォートの魅力については、この『家電のホンネVOL.17』でもご紹介していますが、こちらは写真家として、また実業家やアートコレクターとしても知られるフランス系イタリア人のジャン・ピゴッツィとのコラボモデル。ボディにはピゴッツィがが立ち上げたファッションレーベル『LimoLand』のロゴ『Mr. Limo』が大胆にあしらわれています。またこの特別限定モデルには、『Mr. Limo』のロゴを配したArtisan&Artist製のストラップと、カラーフィルム20枚分のダブルパックがセットになっています。おなじみのライカの赤丸ロゴに加え、ユニークでカラフルなボディデザインが人目を引きそうですね」
●二子玉川 蔦屋家電 TEL:03-5491-8550 https://store.tsite.jp/futakotamagawa/