ポップアップ派? オーブン派? 朝においしいトーストを...
VOL
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写真:遠藤 宏 文:和田達彦
ライフスタイル提案型家電店として、研ぎ澄まされたセレクトや企画性に注目が集まる二子玉川 蔦屋家電。そこでプロダクトとユーザーをつなぐ役割を担うのが、個々の製品やジャンルに精通したコンシェルジュたち。そんな彼らに疑問を投げかけ、心を満たすプロダクトを導き出す企画。今回は、外はサクサク、中はふんわり焼き上げられるトースターについて教えてくれます。

ポップアップ派? オーブン派? 朝においしいトーストを焼く秘訣を教えて下さい。

食家電担当:築野由佳さん

大学卒業後、学童保育指導員として食育に携わる。飲食店を経て二子玉川 蔦屋家電へ。食に関する豊富な知識で商品セレクトやイベントを担当。商品はできるだけ発売前に試用して、使い勝手を確認している。

「朝食はパン派」という方はもちろん、そうでない方にもぜひ使っていただきたいのが、専用トースターです。家庭用の電気トースターは、大きく分けて、ポップアップ型とオーブン型の2種類。ポップアップ型は、溝の中に上から食パンを入れ、焼き上がったら持ち上げて取り出すタイプ。トースト専門機ですね。一方オーブン型はパンを横置きして焼くタイプ。こちらはお餅を焼いたりグラタンをつくることもできます」


おいしいトーストの秘密は、パンがもっている水分の利用法。


「オーブン型には¥3,000程度のものから¥20,000を超えるものまでさまざまなものがありますが、高級なもののなかには、温度をセンサーで測って管理するので、焼き上がりに歴然とした差がでるものもあります。このタイプで注目のアイテムは、何と言っても『バルミューダ・ザ・トースター』ですね。既に愛用されている方を見て、購入を前提に来店されるお客さまが多いです。このトースターでトーストを焼く場合には、付属の5ccカップ1杯の水をトースターに入れていただきます。この水が霧状になってパンを覆うことで、表面をサクッと焼き上げつつ、パンがもっている本来の水分は飛ばさずに、中をふんわりもっちり焼くことができます。同じパンを焼いてもパンの中心部分の厚みが違います。普通のトースターだとパンの中心部分がぺちゃんこになってしまうこともありますが、このトースターで焼いたパンはふっくらしています。コンビニで売っているごく普通の食パンでもおいしいトーストができますし、総菜パンも、このトースターで温め直すと焼きたてのように戻すことができるんですよ」

「一方、クラシカルなポップアップ型トースターにも優れたアイテムがあります。ポップアップ型のメリットは両面を均等にきれいに焼けることですが、デュアリットの『2スロットトースター』は、それに加えて熱の入れ具合が絶妙で、パン自体がもっている水分を飛ばしすぎずに焼き上げることができます。ですから裏表の表面をサクッとさせつつ、中はもっちりさせることができます。ただしこちらは完全にマニュアル操作。タイマーはついていますが、自動ではポップアップしません。そのままですと余熱が入り続けてしまうので、自分でパンを出さなければなりません。逆に言えば、自分の好みのタイミングに調整することができるので、パンによって最高の焼き上げ時間を把握し、使いこなせれば最高の一台になります。デザイン性も高く、こだわり派のトースターと言えるでしょうね」

「バルミューダ・ザ・トースター」¥22,900(税別、2016年7月29日現在)。運転が始まるとスチームでパンの表面をコーティング。表面を先に軽く焼いてパンの中の水分や香りを閉じ込めた後、本格的なヒーター制御で焼き上げる。トースト、チーズトースト、フランスパン、クロワッサン、クラシックの5モードが選べる。本体カラーはブラック、グレー、ホワイトの3色。

デュアリットの「2スロットトースター」¥45,000(税別、2016年7月29日現在)。1945年創業の英国デュアリット社が1954年以来製造し続けてきた名品。形状としてはポップアップ型だが、自動ポップアップ機能は搭載せず、あえての完全マニュアル。シンプルにパンをおいしく焼き上げることだけにこだわった一台。本体カラーはホワイトの他、クロームなどがある。

コンシェルジュからの一言

食家電担当:築野由佳さん

「ジメジメした梅雨に引き続き、強い日差しの夏が始まると、男性でも肌のダメージが気になるかと思います。次回は、健康フロア担当がお肌のケアアイテムをご紹介します」

●二子玉川 蔦屋家電 TEL:03-5491-8550 http://real.tsite.jp/futakotamagawa/

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