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耳を塞がずに音楽を楽しめる、骨伝導イヤホンについて教えて!
「ランニングやエクササイズを行う際、ワイヤレスイヤホンで好きな音楽を聴きながらカラダを動かしている方は多いと思います。しかし耳を塞いでしまう従来型のイヤホンは、周囲の環境音がまったく聞こえなくなってしまうので、屋外では車や歩行者の接近がわからなくて危険ですし、屋内でも電話やインターホンの音に気づけなくて不便。そこでオススメしたいのが、骨伝導イヤホンです。骨伝導イヤホンは、音の振動を頭部の骨を介して直接聴覚神経に伝える仕組みのイヤホンです。純粋な音質や没入感では正直なところ従来型のイヤホンには敵いませんが、耳が塞がれないので安心して音楽を聴くことができ、また圧迫感や閉塞感がなく、耳が蒸れることもないのが大きなメリットです。骨伝導イヤホンには耳の軟骨を挟むように装着するもの、こめかみにパッドを当てるものなどさまざまなタイプがありますが、今回はより手軽にクリアな音が楽しめるこめかみ装着タイプの最新アイテムをご紹介しましょう」
「まずご紹介するのは、アメリカのAfterShokz(アフターショックス)。ヘッドバンド部分には、ラバーコーティングを施したチタニウムを採用し、軽量で耐久性に優れています。またIP55の防塵防滴規格をクリアしているので、突然の雨や、風が強くてホコリの多い日の屋外でも安心して使えます。骨伝導ヘッドホンながら音質もよく、低音をブーストして迫力あるサウンドが楽しめるモードと、低音控え目で落ち着いて音楽を楽しめるモードが選択可能。内蔵マイクでスマートフォンを介した通話も可能で、ノイズキャンセル機能も備えています。2016年から販売されている『TREKZ TITANIUM(トレックス タイタニウム)』は、上位モデルが登場したことでリーズナブルな価格となりました。とりあえず骨伝導イヤホンを試してみたいという方には、入門モデルとしてピッタリな製品です」
「『TREKZ TITANIUM(トレックス タイタニウム)』の上位モデルとして昨年登場したのが、『TREKZ AIR(トレックス エア)』。高い音質に6時間のバッテリー駆動時間、IP55防塵防滴などの性能を維持しつつも、デザインを一から見直したことで約20%の軽量化が実現されました。本体重量わずか約30gという軽さがこの製品の最大の魅力ですね。屋外でのランニングなどでの使用をメインに考えている方には、これをぜひオススメします」
「続いてご紹介するのは、BoCo(ボコ)の『earsopen(イヤーズオープン)』です。ボコは2015年に日本で設立された骨伝導デバイスの専門メーカー。イヤーズオープンは、世界最小のφ10mmの骨伝導デバイスを搭載し、骨伝導イヤホンとしては世界初の周波数特性4Hz~40,000Hzという広帯域、高音質を実現しています。そして6月27日から販売される新モデル『FIT BT-1』は、チタン合金とシリコンを使用することで、優れた装着性とフィット感を実現。本体重量約34gと軽量に作られています。また防水設計なので雨の日でもOK。こちらも屋外でのランニングやエクササイズで活躍してくれそうです。また通話機能も備えていて、マイクにはエコーキャンセル機能も搭載されています。一般的に、骨伝導イヤホンは低音域の再現性が弱く、シャカシャカした音になりがちなのですが、これは低音もしっかり効いています。メイドインジャパンという点も安心感がありますね」
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