早くも完売! ジェームズ・ボンドの活躍を支える相棒「Q」をイメージした「スウォッチ」の限定モデルとは。
殺しのライセンスをもつ英国の秘密情報部員、ジェームズ・ボンドの活躍を描いた「007」シリーズ作品には魅力的なサブ・キャラクターが少なくない。なかでも、追跡デバイスから自爆装置付き腕時計などさまざまな秘密兵器を開発してきた「Q」は、ボンドが誰よりも信頼する相棒といえるだろう。
そんなQをイメージした「スウォッチ」のカプセルコレクション(発売期間・本数限定)が3月5日に発売されたが、たちまち完売してしまった。もはや入手困難となった、その人気の理由を探ってみたい。
スウォッチでは、これまでのボンド・シリーズから代表的な6作品を選び、テーマごとにデザインを施した6本の「スウォッチ×007コレクション」を2月から発売。このQは、その第7弾にあたるものであった。
最新作である第25作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のコスチューム・デザイナー、スティラット・アン・ラーラーブ(Suttirat Anne Larlarb)がデザインに参加。Qのパーソナリティをステンレス・スチールの「スキンアイロニー(SKIN Irony)」で表現したという。メタリックに輝くサンブラッシュ仕上げのダイヤルはスケルトンになっており、9時〜11時位置のコイルが電子機器であることをアピール。ブルーのインデックスと合わせて、Qのクールな知性とウィットを感じさせる一方、ダイヤルの周縁と時分針は鮮烈なレッド。こちらはボンドとともに正義を希求する情熱といえるかもしれない。6時位置にさり気なく配されたQの青文字は、ファンにはわかる印象的なアイコン。タータンチェック柄を型押ししたブラウンのレザーストラップも、Qがいつも着ているシャツをイメージしたという。
世界的な人気シリーズだけに、ボンドや007映画をイメージした時計は数多くつくられてきたが、脇役であるQを真正面から扱ったモデルは初めてではないだろうか。派手さや目立つことは好まず、リーダーをしっかりと支える堅実で頼りになる相棒。ミニマルで完成度の高いデザインからも、そうしたQのポジションやメンタリティが伝わってくる。発売直後に完売してしまったのも、頷ける仕上がりだ。スウォッチによると再発売は未定とのことだが、新たな機会が訪れることを期待したい。
問い合わせ先/スウォッチコール TEL:0570-004-007