ポケットに収まる全天球の絶景……。「シータZ-1」が誘う、360度撮影の世界を堪能せよ。
「神は細部に宿る」。ドイツ人美術史家のアビ・ヴァールブルクが残した、人間の真理とも言うべき名言です。効率化で便利とインパクトを追求する現代にあって、それでも細部を追求することで生まれる価値は、私達を惹きつけてやみません。そんな思想を体現する360度カメラが、リコーシータのハイエンドモデル「RICOH THETA Z1(シータ Z1)」です。
ポケットに入り、ボタンひとつで全天級撮影が可能。シータ Z1は手軽さと画質向上の限界突破に挑んだ意欲作です。例えば暗いシーンでのノイズ対策として、画像センサーに大きな1型の裏面照射タイプを使用。これにより従来の小さなセンサーよりも多くの光を取り込めるようになりました。大型センサーに結像するための光路長を確保するため、レンズ光学系も新規開発しています。従来は1段だったプリズムを3段構成にするという、かなりアクロバティックな光学設計を採用。F2.1/3.5/5.6から選択できる絞り機構も新搭載し、画像処理アルゴリズムも一新されました。
新時代における写真の感動を追求しようという、並々ならぬ意気込みでつくられたシータ Z1。フォトグラファーである谷角靖さんの作品を観ていると、そんな“カメラの声”を鮮明に聞き取ることができます。オーロラに魅せられた谷角さんの撮影フィールドは、見渡す限りの平原が広がる満天の星空の下。ボリビア、ウユニ塩湖で高感度撮影をしたという作品では、天の川が煌めく夜天と水面に映り込む星々が、幻想的に捉えられています。ノイズに気を取られることの無い澄んだ景色の1枚は、写真家が求めた空間の共有そのものです。
どこへでも持ち込めて、細部まで表現できる。新しい題材とより自由な表現を求めてシャッターを切り続ける、写真家の作品づくりに応えるカメラの誕生です。
●リコー theta360.com/ja