「ブリヂストンサイクル」の新コンセプトショップで出会う、1型だけの自転車、コーヒー、生活雑貨。
デイリーに楽しむスポーツ、大人の趣味、移動の道具、それが自転車です。ヘルシー志向の時代感と呼応して、近年ますます人気が高まっています。1949年の設立以来、国内の自転車マーケットを牽引してきた「ブリヂストンサイクル」が、東京メトロ・銀座線「外苑前」近くの外苑西通り沿いに誕生させた「レシオ・アンドシー(RATIO&C)」は、自転車を巡る現代的なライフスタイルを提案するコンセプトショプです。
扱う自転車は、たったの1型のみ。それは、1990年代にブリヂストンが開発した鉄製のクロモリフレーム「NEOCOT」を採用したシティバイク、「BRIDGESTONE NEOCOT」です。自社工場で職人が仕上げる手づくりフレームが、この店内で組み上げられます。カラーパターンは144通りから、ハンドルは5パターンから選べます。この自転車が、外苑西通りを行き交う先進の人々をつなぐ媒介になり、ショップが地域密着型のローカルなコミュニティスペースになることが目標とされています。
店内ではスペシャルティコーヒーをサーブするカフェスペースがあり、雑貨の販売も。クッション性の豊かなiPhoneケースや太陽電池発電のペンライトなど、雑貨では日本の新進ブランドによる優れたデザインのプロダクトが多く見受けられます。自転車乗り御用達で知られるファッションブランド「ナリフリ(narifuri)」のバックパックも棚に並び、また、ナリフリはショップのスタッフユニフォームも手がけています。
フラリとコーヒーを飲みに立ち寄り、生活雑貨を手に取るだけでもいいでしょう。男ゴコロをくすぐる店内奥のガレージを眺めながら口に運ぶコーヒーは格別の味です。(高橋一史)