フォルクスワーゲン「ティグアン」はディーゼルエンジンを搭載して、“ホンモノ感”がさらに強まりました。
空前の大ブームを受けて、世界中のメーカーが次々にSUVを発表しています。なかでも“列強”が集うのがドイツ。そのドイツ市場で、コンパクトSUVの売上げナンバーワンに輝くのがフォルクスワーゲン・ティグアンです(2017年度Detaforce調べ)。
このティグアンのラインナップに、クリーンディーゼルエンジンと4WDを組み合わせたモデルが加わりました。人や荷物をたくさん乗せたり、山深い場所に行く機会もあるSUVには、力強く走るディーゼルエンジンが向いているとされています。では、ティグアンのディーゼルエンジンと4WDの組み合わせはどうだったでしょうか。
テストドライブを開始して真っ先に気づくのは、発進加速がスムーズで力強いということです。アクセルペダルにほんの少し力を入れただけで、すーっと進んでいくのです。これなら、信号によるストップ&ゴーが連続する都内で乗ってもストレスはありません。
しかも、窓を閉めて運転しているかぎりは、ディーゼルらしい「ンガー」というノイズや振動はまったく感じられません。車外ではそれらしい騒音を感じますが、乗員は極めて静かに、かつ滑らかに移動しているという印象を受けます。また、力があるので高速走行でもそれほどエンジンを回す必要がなく、これが省燃費と静かさに寄与します。
ディーゼルというと、燃費や軽油の価格に由来する経済性で語られることが多いと思います。けれどもティグアンのディーゼルの走行感覚は、プレミアムという言葉が頭に浮かぶものでした。