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すがすがしい気が満ちる、新年のインテリア。松の内を過ぎて、正月のしつらえを片づけ始めると、壁や棚の上が急にさびしく感じることがありませんか? お正月だけでなく自分らしい時間をつくるもので空間を飾ってみたい。そんな気持ちになったら、ザ・コンランショップへ出かけてみるのがいいかもしれません。
今回お邪魔したザ・コンランショップ新宿本店は、昨年9月末にリニューアル。飾る楽しみを提案するスペースが充実しました。リビング、ダイニング、ワークスペース、そしてベッドルームなど、シーンごとにつくられたディスプレイは、カラーコーディネーションや素材の取り合わせ方、セレクトしたアイテムの新鮮さなど、日常に取り入れたいアイディアや空間を飾るテクニックの宝庫です。
新宿本店は、約9000点というアイテムの豊富さだけでなく、それらを実際に室内に取り入れたくなるような、気づきのあるシーンを展開しているのも魅力のひとつ。
「ザ・コンランショップはディスプレイを大切にしています。新宿本店は本部のVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)専任スタッフとショップスタッフがディスプレイを担当しているのですが、飾るものや飾り方の幅広さを伝えることで、インテリアを自分でつくる動機をもっていただいたり、ワクワクするような高揚感を味わっていただきたいんです」
そのように話すのは、プレスの古川真由子さん。提案型の店内は、「気づくとディスプレイが変わっている」と古川さんが笑うほど常に変化しているので、新しいものとの出会いを求めるプロのスタイリストやバイヤーも参考にするほどとか。ではまず住宅で飾る場所をつくるとき、どこから始めるのがよいでしょうか。
古川さんが、ぜひ挑戦していただきたい! と力を込める場所が”壁”。
「実は広い壁面を飾ることで、空間だけでなくそこで過ごす時間も変化すると思います。美しいもの、好きなものを眺めるだけで時間に余白が生まれますよね」
例えばミラー。ビスを打ってかけるだけなので設置も簡単で、映り込んだシーンによって部屋を広く見せることができます。ミラーのラインナップも幅広く、幾何学のフォルムなどで壁面に変化をつけられるのも魅力です。作家性の強い絵画やフォトフレームはちょっと……な方でも、まずはミラーで壁面を飾ってみるのはどうでしょう。
またフォルムがユニークなフックを設置するだけでも壁のアクセントにもなり、コートやジャケットだけではなく、グリーンやトートバッグなどお気に入りのアイテムを気軽に吊るすだけで部屋の風景は簡単に変わるものです。天井からユニークなアイテムを吊るすなんていうのもいいかもしれません。穴の目立たないビスなど優れた資材が増えたので、これを機会にいろいろと試してみたいものですね。
最後に新たなプロダクト「impressions」を紹介しましょう。
ストックフォトを取り扱うamanaのインテリアフォトから、ザ・コンランショップが建築、ランドスケープや花など、インテリアに取り入れやすい写真を約200点をセレクトし、インテリアアイテムとしてフォトフレームをつくりました。「直感」というネーミングが示すように、好きな写真を直感で選び、もっと気軽に飾るものとして写真を楽しんでほしいというメッセージが込められています。リニューアルで最も贅沢に空間をとったコーナーでは、シーズンごとに入れ替えられるフレームをソファやラウンジチェアでゆったりと眺めるだけでなく、書斎やテーブルなどシーンごとにフレームを平置きしたり、壁に立てかけたり、飾り方のバリエーションのさりげない提案にも注目したいところです。
自宅に応用したいアイディアやシーンのつくり方との出会いに満ちた、ザ・コンランショップ新宿本店のディスプレイ。厳選されたアイテムを選ぶ楽しみだけでなく、思いもよらなかった作品やものに心を動かされる、そんな新たな発見をしに出かけてみませんか。