クルマ業界最新事情、欧州Dセグメントのプレミアムセダンがいま熱い理由とは?
欧州のDセグメントのセダン。じつは自動車業界でもっとも熾烈で熱い戦いを繰り広げているジャンル。メルセデス・ベンツのCクラス、BMWの3シリーズ、レクサスIS、日産スカイライン(インフィニティQ50)、ホンダ・アコードなどがこのクラスに当たります。大人4人が乗れる居住性、静粛性、プレミアムな質感、スポーティなハンドルなど、多くの条件が高い基準で必要とされるこれらのクルマは、メーカーにとっても重要な存在。このセグメントで勝利できれば、メーカーとして製品力をもっている証でもあるのです。そこで御三家として君臨しているのが、メルセデス、BMW、アウディ。その存在感は際立っています。
ところが、そこに新たなプレイヤーが参加してきました。まずはジャガーXE。ジャガーだけがもつ、特別な質感と高級感、そしてスポーティさを売りにする新型セダンです。V63ℓターボエンジンを搭載する「R-SPORTS」は340PSの高出力。すでに日本でも発売を開始。近いうちにディーゼルエンジン搭載モデルも導入予定です。
そしてもう一台がイタリアの雄、アルファロメオ。往年の傑作モデル「ジュリア」の名前を復活させたこのモデルは、後輪駆動のレイアウトを約20年ぶり(75から数えて)に復活させました。これはプレミアム御三家と戦う意気込みの表れでもあります。フェラーリの工場で生産されるV6、510PSのエンジンも搭載され予定で、詳細は秋ごろにはわかりそうです。
そして、さらなる洗練と進化をした期待のモデルがアウディA4。今秋よりヨーロッパで発売される新型は、ボディは大きくなりながら、先代にくらべて最大120kgの軽量化を実現。1.4ℓのガソリンモデルから7種類のエンジンを用意するそうです。