約1世紀前のデザインを蘇らせた、「プロミネンテ ソロテンポ」の色褪せない魅力。【クエルボ・イ・ソブリノスを探求する】Vol.2
圧倒的なデザインの強度で、人の目を惹きつけてやまない腕時計「プロミネンテ」。1882年創業のクエルボ・イ・ソブリノスが21世紀に復活した当初からの旗艦コレクションである。流行を無視したように見せながら実は、誰よりもファッショナブルであるという離れ業は、1959年のキューバ革命と前後して休眠したブランドの過去と無関係ではない。その時封印された豊富なアーカイブやデザイン画を、40年の不在から呼び戻したからだ。「プロミネンテ」のケースがみせる角形ケースに曲線の段を重ねた、優美なアールデコ・スタイル。ベル・エポック期を思わせる、踊るようにデフォルメされたシフル・ド・パリ(パリ数字)のフォント。それらは復刻でもトリビュートでもなく、クエルボ・イ・ソブリノスの体験そのものである。
爛熟したアメリカン・デコを彷彿とさせる、華麗なフォルムとデザイン。それを可能にしたのは、ヨーロッパの時計文化をキューバで根付かせたクエルボ・イ・ソブリノスの稀有な体験からだ。1890年代にはパリやドイツのプフォルツハイムに出店をし、スイスに時計製作の拠点をつくった。欧州のデザイン潮流はキューバの本店にダイレクトに伝えられ、その独創的な解釈から生まれた腕時計が大陸を魅了した。その物語がいま、長い中断から再開されている。
「プロミネンテ」はキューバで話されるスペイン語で「卓越した」を意味する。しかし葉巻の愛好家であれば、もうひとつの寓意に気づくだろう。「プロミネンテ」はチャーチル・サイズの葉巻よりもさらに太くて長い、ハバナ葉巻の傑物だ。その名はカリブ海の島国で花開いた時計文化の記憶であり、奇跡的な復活を果たした現在を象徴するのにふさわしいのである。
クエルボ・イ・ソブリノスでは現在、魅力的なブレスレットキャンペーンを実施中だ。2020年11月10日(火)までの期間中、キャンペーン対象店舗で「プロミネンテ」の対象商品を購入すると、なんと付け替え用のメタルブレスレットがプレゼントされる。対象となるのは「プロミネンテ ソロテンポ(Ref.1012)」「プロミネンテ デュアルタイム(Ref.1124)」の各色モデル。ブレスレットは後日、購入店頭で引き渡される(入荷が遅れる場合あり)。対象店舗はクエルボ・イ・ソブリノスの新しい日本語版WEBサイトでも告知される。
問い合わせ先/ムラキ TEL:03-3273-0321