"世界最薄"の腕時計がSS素材で登場! ブルガリの新作をクリエイティブのトップが語る。
ブルガリが2021年の新作ウォッチコレクションを発表した。メンズウォッチでの大注目は、なんといっても「オクト フィニッシモクロノグラフGMT オートマティック」だろう。その魅力について、クリエイティブの指揮を執るキーパーソンであるファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏に訊いた。
今年のウォッチコレクションで最もホットな話題は「オクト フィニッシモクロノグラフGMT オートマティック」。スティリアーニ氏もその魅力に胸を張る。
「一昨年、自動巻きクロノグラフで最薄の世界記録を得たチタンケースの『オクト』を覚えていますか? 今度はそれを、ステンレス・スチールでフィーチャーしました。若干厚みを増したのですが、それでも8.75mm。自動巻きクロノグラフでは驚異的な薄さです。その一方で、防水性能は30mから100mへと、飛躍的に伸ばすことができました」
デザインも魅力的に一新された。
「ねじ込み式になったリューズが、従来のモデルより大きくなったのがわかりますか。性能のアップに応じて、よりスポーティさを強めているのです。新しいブルーのダイヤルに合わせて、夜光塗料のスーパールミノバにも初めてブルーを採用しています。実用性を高めるということは、毎日気持ちよく使えるものでなければならないということです」
フィアット出身の氏に「クルマにたとえると?」と振ると、「スポーツカーのなかでもGT、グランツーリズモです」と答えが返ってきた。
「オクト フィニッシモクロノグラフGMT オートマティックのような腕時計は、スイスのクラフトマンシップなしには決してつくれません。 毎日話し合い、アイデアを練り上げ、アメージングなプロダクトをつくっていくのが、スイスのファクトリーです。一方、いまでもオクトのブレスレットはイタリアでつくっています」
イタリアのブランドであるブルガリが、スイスで製造するウォッチ。卓抜なデザインと、高い技術が同居するそのクリエイティブには、ナポリで生まれ育ち、ローマで勉強したスティリアーニ氏自身も感嘆する。
「素晴らしいピースを最終的に創造するのは、このファクトリーでしかありえないのです。その素晴らしさに私もまた、惚れ込んでいます」
問い合わせ先/ブルガリ ジャパン TEL:03-6362-0100