ヴァシュロン・コンスタンタン、珠玉のヴィンテージが集結!

ヴァシュロン・コンスタンタン、珠玉のヴィンテージが集結!

文:Pen編集部

ヴァシュロン・コンスタンタンが、厳選したヴィンテージ・ウォッチを販売するイベント「レ・コレクショナー」を東京と大阪で開催する。ラインアップは、ヴァシュロン・コンスタンタンで20世紀に製造された12モデル。世界中から探し出したモデルを修復し、鑑定書と2年間の保証書付きで販売する。

これらのヴィンテージ・ウォッチの収集に取り組むのは、同社のヘリテージ・チーム。活動の目的は、ヴァシュロン・コンスタンタンが長年にわたり世に送り出した代表的な時計の一覧を作成することにある。オークションルームや個人とのコンタクトなど、あらゆるルートを利用しながら、彼らの優れた鑑識眼で貴重なヴィンテージを蒐集している。

懐中時計は主に1910年から30年、腕時計は1970年以前で、特に好ましいのは1940年から60年頃のモデルといわれるが、これらは2段階のステップを踏んでコレクションに加わる。まずはじめは、歴史的な検証。自社のアーカイブにはおよそ1世紀半に及ぶケース番号とムーブメント番号をリストアップした記録があり、これと照合して時計の真正を確かめる。次は、技術的な調査。単純なクリーニングから修復まで、どの程度まで時計に手を加える必要があるかを見極めるために行うが、あくまでも基本方針は、できる限り時計をオリジナルの状態に保つこと。必要に応じて、古い時代の部品を使って動く状態に修復する。ヴァシュロン・コンスタンタンにはそのための膨大な補修部品が保存されている。あるいは、昔ながらの方法を用い自社の中で同じ形の部品を作る。これらの過程を経てやっと、真正を証明する鑑定書と2年間の保証書が付けられる。この保証書は、ヴァシュロン・コンスタンタンの通常コレクションの全モデルに発行されるものと同じだ。

このような販売方式は、時計産業の世界では珍しい。綿密に文書化されたアーカイブのおかげで、ヴァシュロン・コンスタンタンはそれぞれの時計がたどった軌跡を遡って調べることができ、長い時を生き抜いてきた時計はその時代を映し出し、時計製造の技術の高さを証明するかのようだ。

時を重ねた風格をまといながら、新たなオーナーのもとで第2の人生を出発しようとしているユニークピースを、いざ迎えにゆこう。

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