エプソン「TRUME」の新作は、腕の動きで発電&充電する新機構「SWING GENERATOR」を搭載したフィールドウォッチ!
エプソンは2017年にウォッチブランド「TRUME(トゥルーム)」を立ち上げ、大きな話題を呼んだ。際立った特徴は、各種のハイテク機能を見やすいアナログの針表示にしたことで、これまでバリエーションを拡大してきた。今回、新開発の機構「SWING GERATOR(スイングジェネレータ)」搭載し、大自然の中で活躍することを前提としたフィールドウォッチ「L Collection -Break Line-」を2020年11月19日から発売する。
この「SWING GENERATOR」は、機械式時計の自動巻きのように腕の動きで回転するローターを備えており、それによって発電する。この電気は搭載したリチウム電池に蓄えられ、クォーツ回路の制御でモーターを動かして針を進める。巻き上げられたゼンマイのエネルギーで発電して運針するハイブリッドなクォーツ機構も実用化されているが、この「SWING GENERATOR」は充電のみに特化した機構だ。このため満充電の状態であれば、そのまま放置しても約半年間動き続ける。通常のクォーツは3〜4年に1度は電池交換が必要。光発電は永続的に使用できるが、夜間や暗闇では充電できない。これらのデメリットを解消して、砂漠やジャングルなどのハードな環境でも信頼できる機構として開発されたのである。
また、光発電では光を透過する非金属材料をダイヤルに使用しなければならないが、「L Collection -Break Line-」は、この機構のおかげで硬質なメタルで統一できたという。ケースは軽量で錆に強いチタン製。これに耐傷性を高めるプロテクトコーティングを施している。ベゼルには24時間計が刻まれており、赤い針がもう1つの時間帯を表示する(GMT)。海外では日本時間にしておくと便利であり、帰国後もそのままなら24時間表示になるので、昼夜が判別しにくい洞窟などで有用性を発揮する。ケースはチタンだが、異物と接触することの多いベゼルは、擦り傷に強いハイテクセラミックを採用。さらに側面からの衝撃による欠けを防ぐため、金属リングも組み合わせている。
こうした工夫や配慮もさることながら、ゆるやかに傾斜したセラミックのベゼルと、いかにも堅牢そうなブロック型インデックスが織りなす雰囲気が秀逸。とりわけグリーンのベゼルが、このモデルの世界観を明解に表現している。これまでの「TRUME」が機能の足し算あるいは掛け算とすれば、この「LCollection -Break Line-」は、10万円以下という価格も含めて、フィールドウォッチに求められるミニマルな引き算の美学といえるのではないだろうか。
問い合わせ先/TRUMEお客様相談室 TEL:050-3155-8285