フライング・ロータスで春の海へ! ロータス・エキシージ...

東京車日記いっそこのままクルマれたい!

第37回 LOTUS EXIGE SPORT 350 ROADSTER/ ロータス エキシージ スポーツ 350 ロードスター

フライング・ロータスで春の海へ! ロータス・エキシージで英国車日記な毎日はじめよう!

構成・文:青木雄介

編集者。長距離で大型トレーラーを運転していたハードコア・ドライバー。フットボールとヒップホップとラリーが好きで、愛車は峠仕様の1992年製シボレー カマロ改。手に入れて11年、買い替え願望が片時も頭を離れたことはない。

エキシージは何といってもリアのエンジンルーフからテールランプ周りが抜群に格好いい。ランチア・ストラトスを彷彿させるよね。それとチェックの内張り! こんなスパルタンなのに洒落者! 英国紳士って感じ。

ロータスといえば、イギリスはノーフォークの名門自動車メーカー。その社歴は1947年にさかのぼり、当時まだ学生だったコーリン・チャップマンが中古のオースチン7を自宅ガレージでレース用に改造することから始まるんだ。以来、ロータスはガレージで改造し販売する“バックヤードビルダー”として名声を高め、フォーミュラ1の主要サプライヤーにまでのぼりつめたのはご存じの通り。このDIY精神に満ちた“バックヤードビルダー”こそが、イギリス自動車文化の神髄といえる訳だけど、そんなロータスは2017年の東京においては、少々敷居の高い自動車メーカーとして存在する(笑)。

なぜならロータスのオーソドックスな仕様は、パワステなしのマニュアルのみ。サーキットレースを本分とするロータスが、軽量スポーツカーの神髄を突きつめているがゆえの仕様で、その魅力をとことん先鋭化するんだから、まぁ仕方ない(笑)。狭いコクピットで、ハンドルを世界の中心にするのがサーキットレースのだいご味。軽い車体への感動とともに、走り出すと路面の状況や横重力のかかり方、車両の挙動のすべてが両手の親指と人差し指の間のクリッピングポイントから生々しく伝わってくる! 車体を通して、ダイレクトに世界を掌握し、コントロールする。これがピュアスポーツの根源なんだ。

さらにこのエキシージ・スポーツ・350ロードスターはオープンになるから、晴れた日のドライブの祝祭感はマジやばい(笑)。350馬力をはじきだすV6スーパーチャージャーの狂おしいエンジンサウンドともに、まるでエンジンが自分の身体の一部であるかのような一体感を味わえるリアミッドシップ・レイアウトの恩恵をそのまま浴する訳ですよ! 「うひょひょひょひょ」と金藤日陽ばりに(マカロニほうれん荘)高笑いを残しながら一刀両断、浮遊霊みたいについてくるドンくさいスポーツカーやらSUVを置き去りにするのも気分いいけど、ロータス同士ですれ違うと、自然と「チャオ」って感じで合図を送りあうのもとてもいい感じ。そして! これAT限定免許でも乗れるロータスであり、ピュアスポーツなんですよ。「これならあなたも乗れるでしょ!?」って感じでロータス様が与えてくださったオートマチックシフトの嗚呼、快適なこと!(笑)。「デュアルクラッチが…」なんて贅沢は言いませんよ、ええ。

ロータスは同乗者がいると、その重さをリアルに感じてしまう軽量さゆえに、ひとりで乗るに不足はなし。でも東京車日記的には是非、カップルで乗ってほしいんだ。出来ればAT限定のパートナーと「次はワタシが運転する!」みたいな感じで、ハンドル奪い合うのが理想だな。あははは。たまに二人でサーキット走行しに行くとか! 超うらやましい(笑)。首都高だったりワインディングだったりエキシージの運転の美味しいところは彼女にさせて、自分は街乗りだったり車庫入れだったり、腕に負荷をかけるところを粛々とこなす(笑)。もう理想的な英国紳士ですやん! そしてひとりガレージからロータスを出すとき、『サーキットの狼』こと風吹裕矢になっちゃってもいいんじゃないですかね(笑)。見えるね! ふたりの恋するピュアスポーツ物語。

LOTUS EXIGE SPORT 350 ROADSTER/ ロータス エキシージ 350 ロードスター

●エンジン:3.5リッターV型6気筒スーパーチャージャー
●出力:350PS
●トルク:400Nm
●トランスミッション:6速AT
●重量:1,120kg
●車両価格:¥9,720,000~

問い合わせ先:ロータスコール
TEL:0120-371-222

http://www.lotus-cars.jp/our-cars/current-range/lotus-exige-sport-350_roadster.html