羽田に飛来したA350XWBは、テスト飛行の後、格納庫で公開。
エアバスの新世代機、A350XWBをご存じでしょうか? フランスに拠点のあるエアバスが8年以上をかけて開発してきた通路が2列ある大型旅客機で、カーボンやチタンなどの最新素材を使用し、従来の同型機に比べ25%も燃費を向上したモデル。新素材に加えシンプルなシステムを採用したことより機体重量も軽くなり、効率を追求した次世代機です。開発は順調に進み、すでに欧米で型式認証を受けて、飛行できるようになりました。そして現在はテストフライトも兼ねた「ワールドツアー」と呼ばれるお披露目の旅に出ています。
羽田を訪れた11月20日。ラッキーなことにテスト飛行に同乗することができました。コースは羽田~名古屋上空~羽田という飛行時間50分ほどの短い距離でしたが、同乗したメディア関係者ら約40人が感じたのは、いままでにはない「静かさ」。飛行中、操縦席にいた日本航空(JAL)の植木義晴社長(元パイロット)は「この機体を選んだことが間違いでなかったことを実感した」と語った後、「ランディングギアの格納は特別に静かだった」と語りました。JALは2019年より、この機体での運航を開始予定です。今年の末にはカタール航空に1号機が引き渡され、その後ベトナム航空などのさまざまなエアラインに引き渡される予定。いままでよりもさらに快適な機体に、新しい空の旅を予感します。(Pen編集部)
XWB(エクストラワイドボディ)という名前の通り幅のある機体は、エコノミークラスで3:3:3の横9席を余裕で実現。テスト機はレカロのシートを採用していました。
最新素材に加え、ボディ、翼のデザインも新開発。飛行機のカタチは日々進化しているのです。