部屋干しの質を劇的に上げる、ふたつのセンサー
フランチャイズを含め、全国に約1200の家電量販店を展開するエディオンが、初のプライベートブランド(PB)となる「イーアングル」を昨年11月に立ち上げ、注目を浴びている。というのも、一般的なPB商品といえば機能を絞り、シンプルなデザインにして値ごろ感を強調するものが多いなか、イーアングルの家電は縦型で一度に2枚のパンを焼くポップアップトースターや、レトロなデザインのインバーター搭載冷蔵庫など、機能もデザインもユニークさが際立っており、価格もナショナルブランドと比較して同等かそれ以上と強気なのだ。だが、数あるアイデアから厳選されたという12のアイテムは、コンセプトに掲げる「くらしを新しい角度から」という言葉に偽りなしと納得させられるものばかりで、どれも魅力的なのだ。
なかでも花粉の飛散量が多いこの春、部屋干しの洗濯物に絶大な威力を発揮するのが、このWセンサー衣類乾燥機。縦に背の高い除湿機が市場の大半を占めるのに、横幅のあるローボディーのデザインを採用したのは「下から乾かす」ことに注力したから。本体内には、エアコンの室内機にも使われている筒型のクロスフローファンを採用し、プロペラタイプのファンではつくり出すのが難しい広範囲に届く風で、最後まで濡れて乾きにくい衣類の下の方から、乾いた風をしっかりと送り込む。 「Wセンサー」というネーミングは、衣類の表面温度を検知する赤外線センサーと、部屋の湿度をみる湿度センサーというふたつのセンサーを搭載していることから。赤外線センサーが5分、10分、20分後と細かく乾き具合を検知し、濡れた洗濯物に重点的に風を送って効率よく乾燥させる仕組みだ。衣類から蒸発した水分を除湿して回収し、乾いたら自動で運転をストップする。水タンクにたまった水を捨てる時の“達成感”にきっとワクワクするだろう。
コンプレッサー式の除湿機は室温が低くなる季節には除湿能力がやや落ちるが、ヒーターのオンオフ機能付きで温風も併用できるので、よりスピーディに乾かしたい時には便利だし、通年で安心して使える。どっしりとしたボディは安定感があり、斜め上を向いた送風口がどこかアニメキャラクターの口を思わせて愛らしい。前後左右に動かせるキャスターで、洗濯物の位置に合わせて楽に移動できるのもいい。
メーカーでなく流通側であるエディオンの強みは、店頭での接客を通し、顧客の声を直接聞けること。この衣類乾燥機も「きちんと乾かせて除湿できるものがない」という声から生まれたという。満足度を高めるために「世の中にないものをつくる」ことを信条としているイーアングルから、今後どんなアイテムが登場するのか楽しみだ。
湿度センサーで部屋の湿度を測定し、衣類の表面温度をこの赤外線センサーで検知して、洗濯物を乾かす。
エディオンネットショップ www.edion.com/eangle