京都と美術の大特集。Pen 4/1号「京都めぐり、アート探し。」は3月16日発売。
日本の文化・芸術の都といえば、「京都」が思い浮かぶのではないだろうか。都が移された平安時代以降、幾度の世の激変を経てもなお、日本美術を牽引してきた。尾形光琳や伊藤若冲といったスターアーティストがこの地でつくり出した作品は、時を超えて我々を魅了している。あるいは、浄土の風景を再現したという平等院鳳凰堂は、息をのむような建築美もさることながら、当時の人々の想いを知るとまた違った感動を覚える。
一方、この春には昭和8年に開館した京都市美術館が「京都市京セラ美術館」として生まれ変わる。この美術館のある岡崎は、ロームシアター京都をはじめ多彩な芸術を発信するエリア。ローカルな空気感が心地よく、いま注目の場所だ。
ますますアートの中心的存在となるに違いない京都。古都で大切にされてきた美を、いま改めてひも解く。
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★見どころをピックアップ!
競い合うことで生まれた、スターアーティストたちの作品。
狩野永徳×長谷川等伯
出自も環境も対称的なふたりの絵師は、桃山という群雄割拠の激動期を象徴するように真っ向勝負をした。
尾形光琳×尾形乾山
“京都ブランド”を武器に、独自の美の道を歩んだ兄弟。
伊藤若冲×円山応挙
独創性か、写実か、天才絵師の異なる魅力。
竹内栖鳳×上村松園
京都画壇で新境地を開いた、子弟関係のふたり。